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3月のイベントの代表と言えば、卒業式ですよね。
いままでお世話になった学校から巣立つための大切な行事ですが、
その卒業式の中でも卒業生が担う重要なパートが、卒業生代表の「答辞」です。
答辞は先生や両親、後輩などに向けた卒業生からの挨拶ですから、
しっかり内容を吟味して役割を全うしたいですよね。
しかし、学生時代ならそんなきっちりとした挨拶の経験もないでしょうし、
卒業式の答辞の担当になったものの、どう書けばよいのかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、高校の卒業式の答辞の書き方について解説していきます。
答辞の基本的な流れや、迷いやすい答辞の書き出しなど、
実際に例文を紹介しながら解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。s
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Contents
高校生の卒業式の答辞の書き方の基本を解説!
卒業式の答辞とは
高校だけではありませんが、卒業式でじゃ送辞と答辞というやり取りがあります。
「送辞」は在校生から卒業生へ送る別れの言葉で、
その送辞に対する答えとして述べる言葉が「答辞」になります。
どちらも基本的には代表者が一人壇上に上がって述べますが、
送辞は次期生徒会長が、答辞は現生徒会長が担当することが多いです。
また、式典中の流れとしては、送辞が先、答辞が後ということになります。
答辞の書き方!基本の流れは?
卒業式の答辞では、お世話になった全ての方々へのお礼の言葉を伝えることになりますが、
そのお礼を言う相手も、先生、両親、後輩などたくさんいて、
一体どういう順番で答辞をまとめればよいのか悩んでしまいますよね。
また、卒業式は来賓なども大勢来るフォーマルな場になりますので、
ただ単に自分の言葉で感謝を伝えれば良いというわけにもいきません。
まずは、答辞の基本的な流れと書き方を解説していきます。
:導入(挨拶)
答辞の書き出しは、時候の挨拶からというのが基本です。
卒業式は3月なので、その時期に合わせた時候の挨拶で書き出します。
:参列者へのお礼
導入の挨拶に続いて、先生方、在校生、来賓、保護者など、
卒業式に参列している方々へのお礼の言葉を述べます。
「卒業生一同」や「心より」という言葉を入れると、より感謝が伝わりやすいでしょう。
:在学中のエピソード
ここからが答辞のオリジナリティを出す部分になります。
基本的には入学したときの気持ちから書き始め、
3年間の在学中で感じたこと、やってきたことを簡潔にまとめます。
1年ごとに一言ずつエピソードがあると、
聞いている側も時の流れを感じやすい良い答辞になります。
最後の体育祭や文化祭などの思い出を少し詳細に書くなど、
エピソードの文量にメリハリをつけるのもよいでしょう。
:お世話になった方々への感謝の言葉
在学中のエピソードのあとは、
これまで支えてくれた先生方や両親、後輩への感謝の言葉を述べます。
最初に述べた感謝の言葉はあくまでも、
卒業式を開いてくれたこと、そしてそこに参列してくれたことへの感謝ですので、
ここで改めて3年間の感謝の言葉を述べることを忘れないようにしましょう。
:卒業後の決意表明など締めの言葉
最後に、卒業後の自分たちがどのようにありたいか、という決意表明をします。
続けて参列者、母校の繁栄を祈るなどして、締めの言葉とします。
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答辞の原稿は事前に用紙に書いておき、
壇上ではそれを広げて読むことになります。
学校側で用意してくれることがほとんどかと思いますが、
自己練習用として一式あると、安心できると思います。
こちらの御式辞用紙はインクジェット対応の用紙で、
答辞などの挨拶文をパソコンで簡単に作ることができます。
また、ホームページから答辞などの文例を選んでダウンロードすることができるので、
初めて当時の挨拶を考えるという方にもおすすめです。
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高校の卒業式の答辞の書き出しはどうする?書き方のポイントは?
高校の卒業式の答辞の書き出し
:時候の挨拶
卒業式の答辞の書き出しには、時候の挨拶を用いるのが一般的です。
卒業式の時期は3月上旬ですので、それに合った時候の挨拶を使いましょう。
以下に、卒業式の答辞に使える時候の挨拶をいくつかあげておきますので、
参考にしてみてください。
・春とはいえどまだ浅く、寒さの名残が続きます。
・仲春のみぎり、寒さもだいぶ緩んでまいりました。
・冬の名残のまだ去りやらぬ時期ですが
・早春の候、万物が活動を始める季節を迎えております。
・桃の節句の過ぎ、いよいよ春を迎える季節となりました。
・厳しい寒さがまだ残りつつも、陽ざしに温かさを感じられる季節となりました。
・校庭の桜も膨らみ始め、春の香りが漂い始めました。
地域によっては、卒業式の時期でも雪が積もっていることもあります。
そういったときには、その景色や気温などを優先した時候の挨拶を用います。
・まだちらちらと雪が降る春を迎えましたが、
日に日に木の芽も膨らみを増す今日この頃です。
・積雪残る春を迎え、まだ雪解けには日がかかりそうですが、
:天候を使った表現には注意
時候の挨拶も、ただ使えばよいというわけではありません。
「雪の降る」や「春の温かい日差しに…」のような表現は、
当日の天気によっては全然合わないという可能性もありますので注意しましょう。
当日の天気を確認してから書き出しを決めるという方法もありますが、
事前の練習といきなり違うことを言うというのも失敗しやすいです。
心配なら、天候に左右されない書き出しにしておくのが無難でしょう。
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答辞の書き方のポイント
:長すぎず、短すぎず
答辞の言葉は、卒業生代表の挨拶です。
あまりに短すぎると、卒業式を執り行ってくれた方々、参列者へも失礼です。
また、逆に長すぎると聞いている方も大変ですので、
ちょうど良い文量である必要があります。
目安は、1分を切ると短すぎ、3分を超えると長すぎるという感じです。
答辞を書き終えたら、必ず時間を測りながらリハーサルしてみてください。
:諺や名言などを引用
答辞の中では、諺や名言などを引用してみるのもおすすめです。
また、普段口語では使わない熟語を使ってみるなど、
日頃の勉強の成果を発揮するところでもあります。
:在学中のエピソードは共有できるものに
在学中のエピソードを述べるときは、個人的な出来事ではなく、
少なくとも生徒、先生みんなが共有できるものにしましょう。
その方が聞いている側も感情移入がしやすいです。
休み時間に一部の友達と盛り上がった話などは、答辞にはふさわしくありません。
:体言止めを多用しない
「~だった体育祭。」のように、名詞が語尾になることを体言止めと言い、
これは読むときにリズムが良くなるので物事を強調することができます。
しかし、多用するとどこを強調したいのかがわからなくなってしまうので、
答辞としては文章がぼやけてしまいます。
体言止めは、答辞の中で一番強調したい部分に使うようにしましょう。
:答辞のメインは感謝の気持ち
卒業式の答辞のメインは、先生や保護者、学友への感謝の気持ちです。
在学中のエピソードにいくら思い入れがあったっとしても、
あまりそれらに感情を入れすぎず、淡々と述べる方が良いです。
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高校の卒業式の答辞の書き方!例文を紹介!
書き出しの例文
:例文1
春の訪れを感じるこの良き日に、
私たち3年生一同は無事卒業式を迎えることができました。
本日は、多数のご来賓・保護者の皆様にご出席いただき、
このような盛大な卒業式を挙げて頂きますことを、
卒業生一同、心より御礼申し上げます。
:例文2
厳しい寒さがまだ残りつつも、陽ざしに温かさを感じられる季節となりました。
本日は、私たちのためにこのような素晴らしい卒業式を挙げて頂き、
心より感謝申し上げます。
また、校長先生をはじめ、ご来賓の皆様方、在校生の○○さん(送辞を述べた人)からも
温かいお言葉をいただき、卒業生を代表して心から御礼申し上げます。
在学中のエピソードの例文
:例文1
この○○高校で過ごした3年間は、光陰矢のごとしで過ぎ去っていきました。
そんな短い三年間も、思い返すと様々なことがありました。
この学園生活では、実に多くの人々と出会い、たくさんのことを学びました。
日々の授業ももう受けられなくなった今、
先生方には様々なことを教えていただいたと改めて気づかされます。
:例文2
思い出すのは3年前、初めて○○高校の門をくぐり、
今日と同じようにこの体育館で入学を祝っていただきました。
以降三年間、勉強にスポーツにクラスメイト達と切磋琢磨して参りました。
共に学園生活を過ごしてきた級友たちは、好敵手でもあり、戦友でもあります。
この○○高校で出会った私たちは、お互いが得難い宝物となりました。
:例文3
○○高校では、実にたくさんのことを経験しました。
特に私が印象に残っているのは、運動会や修学旅行です。
たくさんの人との共同作業を経験して、
1人では大変なことでも、みんなで力を合わせれば達成できることを学びました。
また、仲間たちと力を合わせて何かを達成することが、
いかに素晴らしいことかを肌で感じることができました。
締めの言葉の例文
:例文
私たちは、自分であ選んだ新たな道を力強く踏みしめ、
高い目標をもって邁進することをここに誓います。
○○高校がこれからも素晴らしい歴史を刻んでゆかれますこと、
また本日ご列席いただきましたすべての方がこれからも健康で
ますます輝かれますことをお祈りして、答辞とさせていただきます。
・心に響く入学式・卒業式のスピーチ
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幼稚園の入園式から高校の卒業式まで、
生徒や先生、保護者などなど、様々な立場でのスピーチ例を紹介した一冊です。
時候の表現や挨拶で使える格言、ことわざ集が載っているので、
答辞の文章を考える手助けになると思います。
関連記事:難関大学といえる偏差値は?どこからどこまで?国立・私立について詳しく解説!
最後に
いかがでしたでしょうか。
答辞の担当に任命されると、いったいどうしてよいものか困ってしまうかもしれませんが、
答辞の基本的な流れを押さえておけば、あとはそれぞれに肉付けしていけば、
2分程度の答辞は意外とすぐにできあがります。
形式は重要ですが、あまり型にはまった文章だけではなく、
自分らしさも組み込んでいくと、より魅力的な答辞に書きあがると思います。
今回の内容を参考にしながら、ぜひ自分なりの答辞を完成させてください。
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