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温めた牛乳を飲むと心がホッとして
気分が落ち着きますよね。
牛乳を温めようと思ったとき
電子レンジで温める,という人も多いでしょう。
しかし,牛乳を電子レンジで
温めようと加熱していると,
加熱中に急に突沸が起きて
吹きこぼれたことありませんか?
今回は,牛乳を温める場合の
・牛乳の吹きこぼれを防ぐ方法
・電子レンジで温めるときのコツ
などについてまとめました。
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Contents
電子レンジでの牛乳の突沸による吹きこぼれはなぜ起こる?
牛乳を電子レンジで温めようと
したときに,失敗してしまう
人が結構多いんですよ...
電子レンジは簡単にものを
温められて便利ですが,
牛乳を温める場合は,
急に吹きこぼれる“突沸”
に注意が必要なんです。
“突沸”はなぜ起きるのでしょうか?
“突沸”という現象は,
沸騰する温度に到達したにも
関わらず沸騰せずに,
ちょっとした刺激・振動で
一気に沸騰状態となる現象です。
普通の沸騰状態では,
温め中の液体はボコボコと
泡が出ては破裂して,を繰り返しています。
しかし,突沸状態では
普通の沸騰状態のように
ボコボコと泡が出ずに,
過加熱状態となっています。
過加熱状態になっている状況で,
・電子レンジのドアを開ける
・電子レンジから取り出す
などのちょっとした振動や,
・温めた液体に砂糖を入れる
・温めた液体を混ぜる
などの刺激を与えたときに
“突沸”が発生します。
では,なぜ牛乳を温める時に
突沸が起きやすいのでしょうか?
これにはいくつかの突沸しやすい
要因があり,牛乳を温める時に
その要因に当てはまりやすいからです。
突沸しやすいその要因とは
①泡が出るきっかけがない
②沸騰しても泡が出にくい
③破裂しにくい泡が出る
などの状況が挙げられます。
泡が出るきっかけがない
温める液体に何か固体のもの,
例えば砂糖などが入っていれば
その固体が液体の中を移動する・
溶けるなどの変化を起こし,
沸騰するきっかけになります。
また,液体を入れ温める器の表面に
凹凸やキズがあった場合なども
沸騰状態となるきっかけとなります。
こういった沸騰状態となる
“きっかけ”がないまま
温め続けると過加熱状態となり,
突沸しやすくなるのです。
牛乳を温める場合を考えると
温める前に何か投入することは
なかなかありませんよね。
そして,牛乳を温める器は
基本的にマグカップなど
表面は綺麗でツルツルですよね。
沸騰する温度になっても
泡が出るきっかけができずに
過加熱状態となりやすいので,
牛乳を電子レンジで温めるときの
突沸の可能性が高くなってしまうのです。
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沸騰温度になっても泡が出にくい
とろみの強い液体や,
底に沈殿物がある液体などは
温めた際に液中の対流が起きにくく
沸騰しにくいので注意が必要です。
普通の牛乳ではあまりありませんが,
ノンホモ牛乳という部類の
牛乳を温めようと思った場合,
脂肪分が他成分と分離しやすいので
少し気を付けた方が良いでしょう。
牛乳以外ではカレーやシチュー,
みそ汁(味噌が沈殿している状態)
などを温めるときには注意が必要です。
破裂しにくい泡が出る
通常の沸騰状態では,
ブクブクと泡が出ては潰れて
過加熱分が蒸発していきます。
しかし,沸騰状態となって
泡が出ても破裂せずに
溜まっていく場合があり,
突沸の可能性があり危険になります。
牛乳を温めている場合,
牛乳に含まれるたんぱく質が
沸騰時の泡に含まれ,
泡の耐久性が上がってしまい
なかなか破裂せずに残ります。
牛乳を温めると表面に薄い膜が
出来ていることありませんか?
あの薄い膜は沸騰時に
出てきた泡が破裂せずに
集まった泡の集合体なのです。
あの膜が出来てしまった後も
温め続ければ泡は出来続け,
膜の下に溜まり続けます。
そして溜まりに溜まった泡は
一気に吹きこぼれてしまうのです。
牛乳が吹きこぼれてしまいやすい
最大の理由はこの膜ができてしまう
ことが挙げられるでしょうね。
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電子レンジでの温めで突沸を防ぐには?
電子レンジで牛乳を温めるのは
簡単で手間が掛からないから。
それなのに電子レンジ内で
突沸を起こしてしまうのは,
牛乳の量も減りに減り
後片付けの手間も増える,
最悪なことだらけですよね。
そんな面倒なことにならないよう,
牛乳が吹きこぼれを防いで
温める方法は結構簡単に出来ます。
温めたときに,牛乳の表面に
膜が出来ないようにするのです。
①複数回に分けて温める
②蒸気を逃がす導管を作る対流を作る
③温めた後少し時間を置く
などの方法が突沸・吹きこぼれを
防ぐには効果的でしょう。
複数回に分けて温める
牛乳が吹きこぼれてしまう
最大の理由は,温めたときに
出きてしまう薄い膜です。
そのため,膜を作らないように
加熱することが最大の予防策です。
あの膜は牛乳が60℃を越えると
出来はじめ,その下に沸騰の泡が溜まると
突沸の可能性が高くなります。
それを防ぐためには,
一気に過熱するのではなく
・複数回に分けて緩やかに加熱する
ことが有効的な方法でしょう。
複数回に分けて温めることで
温度の急上昇も防ぎ,
膜の発生も抑えることが出来ます。
一気に何分加熱とせずに,
30秒ごとなど細かく区切って
牛乳の様子と温かさを確かめながら
少しずつ加熱していきましょう。
蒸気の逃げ道・流れを作る
牛乳を過熱した際の膜によって
沸騰した蒸気が溜まってしまうから
突沸や吹きこぼれを起こすのです。
そのため,温めで発生する蒸気が
逃げられる場所を確保しておく
ことも良い方法の1つです。
過熱する前に牛乳の入ったカップに
割り箸やスプーンを立てておくと
沸騰して出来た泡や蒸気が
箸やスプーンの柄を伝って逃げ,
逃げ道としての役割を果たします。
また,温めているときに
対流があれば,流れがあれば
突沸が起きにくくなります。
加熱前にかき混ぜ,流れがあるうちに
温めを開始するなどの方法もあります。
温めた後に少し時間を置く
気を付けてはいたけれど
ちょっと温めすぎたかな...
と思った場合には,
すぐには取り出さず
1~2分待って少し冷ましましょう。
少しの刺激で突沸が起きる状態と
なっている可能性があります。
温めすぎた!と思ったときは
温めの終了ボタンを押して
1~2分待ってから取り出しましょう。
あとちょっとの刺激で突沸を
起こす状態になっていたら,
急いで取り出そうとしたときに
突沸が起きてしまって
自分にかかり火傷することも
容易に考えられます。
温めすぎたと思ったときは
数分電子レンジの中に置いて
少し冷ましてから取り出しましょう。
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電子レンジで牛乳を温める!適切な温め方は?
電子レンジで牛乳を温めたとき
“突沸”しやすくなるのは
表面に薄い膜が出来るからで,
それを防ぐ方法もお話しました。
それを踏まえた上で,
電子レンジで牛乳を温める
適切な方法をまとめていきましょう。
電子レンジの”牛乳温めコース”
まず,第一に自宅の電子レンジに
牛乳を温める専用のコースが
あるかどうかを確認しましょう。
最近新しく電子レンジを
買い替えた,というご家庭には
この牛乳温め専門のボタン
もしくは飲み物温めボタンが
付いていることが多いです。
専用コースが付いている場合は,
このコースを選択しましょう。
小刻みに時間を刻んで温める
電子レンジで牛乳を温めると
一気に過熱されてしまい,
突沸が起きやすい状態となります。
そこで,時間を小分けに刻んで
少しずつ温めるのが良いでしょう。
また,一回一回加熱ごとに
牛乳を軽くかき混ぜると
より突沸の危険性は低くなります。
NGな牛乳の温め方“ラップをする”
牛乳を電子レンジで温めるとき
ラップをかけて加熱するのは
とても危険な行為です。
牛乳が突沸しやすい理由を
知っている今ならば
なぜラップすることが危険なのか,
予想が出来るのではないでしょうか?
牛乳は過熱することで薄い膜を張り
その下に逃げ道のない蒸気が
溜まり,一気に突沸するのです。
加熱時にラップをしてしまうと
上記の逃げ道を塞ぐ膜が
すでに出来ている状態になってしまいます。
その上,加熱でできる
薄い膜よりも強度のある膜で,
逃げ道を完全に失った蒸気は
カップ内にどんどん溜まり続け
限界に来ると一気に破裂します。
突沸・吹きこぼれ以上に
破裂・ 爆発と言えるほど
一気に飛び散ります。
ラップで牛乳を入れたカップを
覆って温める温め方は,
本当に危険な温め方なので
絶対にやめてくださいね!
最後に
今回は,電子レンジを使って
牛乳を温める場合の注意点や温めるコツ
適切な温め方などをまとめました。
牛乳をはじめとする飲み物を
電子レンジで温めるときは,
温めすぎによる突沸や
吹きこぼれに十分注意して
温めをする必要があります。
電子レンジで温める場合,
一気に温めずに数回に分けて
少しずつ温めていくことで
突沸の原因となる薄い膜が
出来にくくなるうえに,
温めすぎを防ぐことも出来,
一石二鳥どころか
一石何鳥にもなるので,
丁寧に慎重に温めることを
心がけるようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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