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畳の敷かれている和室は、昔ながらの部屋である分落ち着きますし、
寝転んだときの素肌に感じる肌触りも気持ち良いですよね。
しかし、そんな気持ちの良い空間である和室も、湿気が溜まってしまうと、
なんだか嫌な臭いがしてしまうことも…。
暫く開けていなかった和室の扉を開けると、
なんだかカビ臭い、湿気臭い。
毎日使っている部屋なのに、細菌嫌な臭いがする…。
そんな臭いの原因は、一体何なのでしょう?
また、どうすればこの臭いを消すことができるのでしょうか?
今回は、和室が臭くなってしまう原因と、
湿気やカビの臭いへの対処法について、ご紹介していきます。
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なんだか和室が臭い…。臭くなってしまう原因は?
和室がなんだか臭くて、変なにおいがする。
そんな場合の原因はいろいろ考えられますが、
一番多い理由は、「畳などに生えたカビ」が原因です。
畳に使われているイグサは、
コンクリートなどとは異なり、部屋の湿気を吸収してくれたり、
乾燥しているときに吐き出してくれて、部屋の湿度を適切に保ってくれます。
しかし、まだ新しいイグサを使った畳の場合は、
湿気を調節する機能が十分ではないことも。
時間が経てばしっかりと湿度調節してくれるようになるとはいえ、
そのまえにカビが生えてしまう可能性もあります。
また、せっかく畳が湿気を吸収して調節してくれる場合も、
畳の上にカーペットを敷いたり、布団を出しっぱなしにしておくと、
畳に蓋がされてしまうため、十分にその調整ができないこともあります。
単純に、畳が調節できる量より多くの湿気が部屋にこもってしまう可能性も。
人間が一晩寝るときに出す汗の量は、コップ1杯分程度と言われています。
畳の部屋で一晩寝て、寝た後の布団を敷きっぱなしにしていたら…
それが、何日も続いたら…。
当然、和室の中は湿気でいっぱいになってしまいますよね。
湿気をそのままにしておくと、カビが畳の中などに生えてしまい、
結果として、和室全体がカビ臭い臭いになってしまいます。
畳の目の隙間にカビが生えてしまうと、
見た目以上にカビがたくさん生えてしまいます。
換気のされていない和室の中に入った時の臭いは、
多くが湿気を原因としたカビの臭いなんですね。
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和室についた湿気やカビの臭いを消す方法は?
和室から湿気の臭いやカビの臭いがする場合は、
できるだけ早く対処するのが大切です。
このとき、単純に臭い消しスプレーをかけるだけでは、対処は不十分。
その一瞬は臭いが軽減できるかもしれませんが、
臭いの原因は畳の中などに溜まったカビであることがほとんどなので、
大本の原因のカビに対処しなければ、臭いを消すこともできません。
畳のお手入れをする際に使うのは、
消毒用のエタノールです。
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こちらの商品のように、エタノールの濃度が75~80%に近いものを
選ぶようにしてください。
エタノールには、濃度が99%の無水エタノールと呼ばれるものもありますが、
こちらには殺菌能力はあまりありません。
消毒の仕組みは、エタノールが細菌やカビと化学的な反応を起こして
毒性などをなくしてしまうというものですが、
水が全く含まれていない無水エタノールだと、カビなどにかけても
化学的な反応が十分起きる前にすぐに蒸発してしまうのです。
低すぎる濃度でも効果は薄いため、消毒用として売られているエタノールを使用します。
畳のカビ取りを行う場合は、
1.畳に消毒用エタノールなどをスプレーする
2.数分間待ち、エタノールを中に浸透させる
3.表面部分を乾いた布で拭き取る
4.使い古した歯ブラシなどをコップに入れた消毒用エタノールにつけて、
畳の目のなかからカビを掻き出す
5.掻き出したカビを布等で拭き取る
6.すべて掻き出し終わったら、再度消毒用エタノールなどをスプレーする
7.乾いた布で拭き取る
という手順を取ります。
この作業をするときには、
・マスクやゴム手袋を着用したり、汚れても良い服装をすること
・部屋の換気をすること
・バタバタと作業をして、カビの胞子を撒き散らさないこと
が注意点となります。
特に、カビが舞い散ってしまうと、他の場所のカビ臭の原因にもなりますし、
次に和室に入った人がカビを吸い込んでしまう可能性も高くなります。
掃除するときは落ち着いて行いましょう。
なお、カビの掃除方法として、
重曹やカビキラーが勧められる場合がありますが、
これらは畳の色を変色させてしまう可能性がありますので、
今回のような和室の掃除のときに使用するのは避けましょう。
変色の危険性がないもの、
例えば水回りの掃除やカビ対策などには有効です。
掃除が終わった後は、しっかりと換気を行い、
部屋にカビの胞子を残さないようにしましょう。
部屋の隅など、湿気が溜まりそうな部分には
消毒用エタノールをスプレーしておくのも良いですね。
また、部屋に消臭剤を置くのもおすすめです。
重曹を使うと、湿気取りも兼ねた消臭剤が簡単に出来ます。
作り方は簡単。
1.重曹を、口の広いコップや空き瓶などの入れ物に入れる(目安は7~8分目くらい)
2.ガーゼや粗い布をかぶせ、ゴムなどで蓋をする
これだけです。
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重曹は水で濡らして畳に直接つけると、洗浄力の強さから
色落ちをしてしまう可能性がありますが、
このように湿気を吸収しやすい消臭剤として使うことは効果的です。
簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
重曹は他の場所の汚れ落としにも、料理にも使える万能アイテムなので
ぜひ購入して利用することをおすすめしますが、
どうしても無い場合は、
新聞紙や市販の乾燥剤、除湿剤を和室に置いても対策はできます。
大切なのは、臭いと湿気を吸収してくれるものを置いておくこと。
臭いの原因のカビを畳などから取り除き、
空気中に残っているものも吸収したり換気で追い払うことができれば、
ほとんどの臭いは改善されます。
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和室が湿気やカビで臭くならないようにするための予防法は?
一度臭いを除去したあとは、次から予防することも大切です。
和室に湿気やカビの臭いを発生させないようにするためには、
当たり前ですが、湿気が部屋にこもらないようにすることが大切。
一番の基本は、部屋の換気と、除湿です。
畳の上に絨毯などを敷いたままにして放置したり、
洗濯物を干すのは避けましょう。
また、時々畳を浮かせて畳の下に湿気がたまるのを防いだり、
家具を壁から少し離して、空気の通りを良くするのも効果的です。
和室で布団を敷いて寝る時などに、このような除湿マットを利用して、
畳に水分が伝わりすぎないようにすることも。
畳の下に敷くことも効果的です。
また、市販の除湿機や空気清浄機を和室に活用するところもあります。
とにかく「除湿」と「換気」を念頭に、様々な工夫をすることが
和室に湿気やカビの臭いを発生させないために、
一番重要なことですね。
ここで注意するべきなのは、「臭い」への対策だからといって、
芳香剤などを置くだけで終わってしまわないようにすること。
和室の臭いの根本原因は、湿気がこもっていることによる
カビの発生がほとんどです。
上から臭いをつけるだけでは、カビが発生して悪化していることにも気づきにくくなり、
カビを吸い込んでしまう可能性も考えると、健康にも良くありません。
除湿や換気だけでは物足りない、
新しい臭いをつけたい、という場合は、
部屋の隅に置いた重曹などを利用した除湿剤に、アロマを数滴垂らすなど、
除湿を行いながら香りづけができる方法を試してくださいね。
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最後に
いかがでしたでしょうか。
夏が近づいてくると、和室の部屋の居心地はとても良い反面、
湿度が上がって湿気やカビの臭いが気になることも増えてきます。
和室は、丁寧に換気や湿度対策をしていれば、
とても居心地の良い日本ならではの素敵な空間です。
せっかくの和室や畳が嫌な臭いで充満してしまったり、
カビによって健康に害を与えてしまうことのないように普段から対策を行って、
ぜひ、和室での快適な生活を満喫してください。
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