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生活・雑学

セミの幼虫期間は?土の中の深さはどれくらい?





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夏と言えば花火!プール!セミ!と言っても過言ではないくらい

存在感のあるセミ。

 

セミと言うと幼虫期間が長く、

成虫になるとあっという間に死んでしまうというイメージが強いですが…

蝉の幼虫期間は実際どれくらいなのでしょうか?

また、幼虫の間セミは土の中にいますが、

深さ何センチ、何メートルくらいの場所にいるのでしょうか?

 

今回は、そんなセミの幼虫に関する様々な疑問にお答えします。

この記事を読むと、セミに対するイメージが変わるかもしれません。

早速見てみましょう。







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セミの幼虫期間はどのくらい?

セミは「幼虫7年、成虫7日」と思っている人も多いでしょう。

が、実は幼虫期間は7年ではありません。

後述しますが、成虫の期間も7日ではありません。

 

セミは人工的に飼育するのが非常に難しいので、

様々な技術が進歩しセミの生態について研究できるようになった最近まで

実際何年土の中にいたのかはよくわかっていなかったのだとか。

 

一説によれば、「卵1年、幼虫5年」、

産卵されてから7年目に土から出てくるそうです。

また、最近の研究によるとこのような長期間ではなく

1年程で土の中から出てくる種類も存在することがわかってきました。

 

とにかく7年ずっと幼虫、ということはないようです。

ではこのやたらと「7」にこだわったセミの寿命、

一体どこから来たのでしょうね…?

 

セミの幼虫期間はどのくらい?

幼虫期間が7年ではないということはわかりましたが、

具体的にどれくらいの期間セミは幼虫として生きるのでしょうか?

セミは種類によって土の中にいる期間が以下のように異なります。

 

・ツクツクボウシ 1~2年(2年が多い)

・ミンミンゼミ  2~4年

・アブラゼミ   2~4年

・クマゼミ    2~5年

・ニイニイゼミ  4~5年(4年が多い)

 

7年も土の中にいるセミはほとんどいません!

むしろ、7年よりもはるかに短いです。

土の中にいる期間の長さは、セミの体長に若干比例しています。

大きいセミの方が、幼虫期間が長いのですね。

 

また、種類が同じなのに2~4年、2~5年と

幼虫期間に大きな差があるのは、

土の中の気温や栄養の量が原因のようです。

 

セミは土の中で、木の根にくっつき樹液を吸っていますが、

くっついた根によって、樹液の栄養に偏りがあります。

成虫になるスピードは樹液の栄養が豊富であれば早く、

足りなければ遅くなります。

 

とはいえ幼虫期間のセミは「食べて寝る」だけの生活を送っています。

栄養を補給しながら成長しているのは1年の中の2か月弱。

幼虫期間が3、4年あったとしてもそのうちの5か月ほどで、

あとはひたすら休んでいるのです。

ずっと休んでいるのなら、充分な栄養を摂って早く成虫になることが

一概に良いことだと言えるのかどうかは…微妙かもしれません。

 

ちなみに栄養状態が悪いと幼虫期間が長くなるのは

他の昆虫も同様で、セミに限ったことではありません。

通常卵から成虫になるのに1年かかるホタルも、

栄養(エサ)が足りないと成虫になるのに2~3年かかります。

 

人間も、栄養が足りないと体が大きくなりませんよね。

栄養不足が深刻な成長の妨げになるのは、

人も虫も変わらないということですね。

 

ということで、セミの幼虫期間は厳密に決まっているのではなく、

栄養を充分に摂って成長したら終わり、ということになります。

 

「セミは7年土の中」という出所不明の情報よりも

はるかに短い幼虫期間のセミがほとんどですが、

実は世界には7年どころか更に長期間土の中で過ごすセミも存在します。

 

北アメリカ等に生息するジュウサンネンゼミ、

ジュウシチネンゼミというセミたちは、

「周期ゼミ属」とよばれる種類の蝉で幼虫期間が非常に長いです。

 

その名の通り、ジュウサンネンゼミの幼虫期間は13年、

ジュウシチネンゼミは17年。

他のセミとは比にならない長さですね!

 

当然寿命も13年、17年以上となるわけですが、

寿命が10年以上の昆虫は滅多に存在しないので

相当珍しい虫だと言えるでしょう。

 

同じ地域に生息するジュウサンネンゼミやジュウシチネンゼミは

皆同じタイミングで成虫になり地上に姿を現します。

そして、次に周期ゼミが成虫になるのは13年後や17年後…

やたらセミが多い時は周期ゼミが発生する貴重な年ということですね。





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セミの成虫の寿命は1週間?2週間?

「幼虫7年、成虫7日」神話のあるセミですが、

幼虫期間は7年よりもはるかに短いことがわかりました。

反対に、セミの成虫の寿命は7日よりも長いです。

 

2週間、などと言われることも多いですが

実際は3週間生きるセミも多いですし、

1か月以上生きる場合もあります。

 

例えばですが、セミの幼虫期間が2年、

成虫期間が1週間だった場合、

人間の寿命(平均の80年)で考えると

幼虫期間が79年以上、

地上で成虫として生きられるのはたったの280日程です。

 

あまりにも短すぎますね…

成虫期間が1か月だとしても、

幼虫期間と比べると短いことには変わりありませんが…

多くの人が思っているよりも長く生きると言えるのではないでしょうか?

 

特に、春や秋など季節はずれの時期に成虫になったセミは

長生きすることが多いです。

信じがたい事実ではありますが、

セミは夏の虫にも関わらず暑さに弱いのです…

ですから、真夏の暑さに耐えきれず寿命が縮まってしまうこともあります。

 

更に、自然の中にいるセミは鳥やネコなどの

天敵に襲われて命を落とす場合があります。

また、セミの成虫は樹液のみをエサとするので、

人間に捕まえられたセミの場合は

食べられるものがなく命を落としてしまうことも。

 

セミが短命なイメージなのには、

このような原因があったのですね。

 

セミは虫かごで飼うと羽がボロボロになってしまうので

そもそもあまり飼育に向いていない虫の部類に入りますが、

庭、ベランダなどにある木にくくりつけておくことで

逃げることなく寿命まで飼うことができます。

 

セミをくくりつけるのにはタコ糸などを使用します。

長い糸にすると、勢いよく飛んだ際に

身体がちぎれてしまう怖れがあるので短めにしましょう。

 

エサはくくりつけた木に樹液を塗ったり

昆虫ゼリーを置いたりすれば大丈夫です。

オススメの商品はこちらです。

 

【昆虫ゼリー広口タイプ】フジコンB−161ワイドカップ樹液の森育成50P

昆虫ゼリーには色々な種類がありますが、

このゼリーは天然樹液に黒糖をブレンドしてあります。

黒糖は非常に栄養価が高いですし、

甘くて美味しいので昆虫に好まれます。

厳しい暑さの中でも元気に生きていけそうですね。

 

しかし、もしセミが昆虫ゼリーを食べない、

激しく飛ぼうとして弱ってきている、と言った場合は

早めに逃がしてあげてくださいね。





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セミの幼虫がいる土の中の深さは?

セミがいる土の深さは?

セミの幼虫が長い間過ごすのは土の中ですが、

一体どれくらいの深さの場所に生息しているのでしょうか?

 

実は、セミの幼虫がいるのはあまり深い場所ではありません。

浅い場所で地上から20センチ、

深くても70センチくらいの場所にいます。

栄養となるエサが手に入り、

気温や湿度が最適に保たれる深さがこの辺りなのだそうですよ。

 

土の中は地上よりも安全で快適なイメージですが、

良いことばかりではありません。

実は地下にもセミの天敵が存在します。

 

最も危険なのはモグラ。

他にも、ゴミムシやオケラなども、

セミの幼虫にとっては遭遇したくない相手となります。

 

更に生き物だけでなく、冬虫夏草などの菌類に寄生され、

成虫になることができない幼虫もいます。

土の中にじっとしているというのも考え物ですね…

 

セミの幼虫は土の中で何をエサにしている?

土の中でじっと日の目を浴びる時をまつセミの幼虫ですが、

一体何をエサにしているのでしょうか?

 

セミの幼虫のエサは「導管液(どうかんえき)」という樹液です。

理科で「師管(しかん)」「導管」などというワードを習ったと思いますが、

その「導管」を流れる樹液です。

 

導管液は、根っこから吸収した水が

地上の師管に流れていく時の液体なので栄養価は低めです。

そのため導管液には他の虫があまり集まってきません。

セミの幼虫は安心して導管液を独り占めできる、という訳ですね。

 

ちなみに栄養価の高い植物、

例えばアロエなどの導管液を吸ったセミの幼虫は

成長スピードが速くなることもあるようです。

 

また、樹液というと生き生きとした木にしかないようなイメージですが、

実は枯れ木でも木の根っこに樹液が流れています。

ですから街路樹の下など、

意外な場所にもセミの幼虫が生息していることは多いです。

 

セミの幼虫は、鎌状の前脚で木の根っこに沿って穴を掘ります。

そして、木の根に長い口先(口吻(コウフン)と言います)を刺して

導管液を吸うのです。

少しずつ少しずつ栄養を摂取し、

セミの幼虫はゆっくりと成虫に向かいます。

 

しかし、地上に出た成虫は

栄養価の低い導管液では栄養不足になってしまいます。

成虫のエサとなる樹液は「師管液」。

葉っぱで生成された糖分がたっぷり含まれた液なので、

甘くて美味しいですよ。





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最後に

セミの幼虫期間や生息する土の中の深さなどをご紹介しました。

セミの幼虫期間は出所不明の情報である「7年」よりも短く、

短くて1年、長くても5年くらいです。

稀に「周期ゼミ」という種類で、

13年、17年と長い期間を地中で過ごすものもあります。

 

成虫になると、セミは3週間から長いと1か月以上、

寿命を迎えるまで地上で生活をします。

 

セミが短命というイメージが強いのは、

セミが暑さに弱いこと、天敵に命を奪われること、

樹液のみをエサとするので飢えで命を落とてしまうことが原因です。

 

私たちが思っている以上に幼虫期間は短く、

成虫期間の長いセミ。

セミの生態について今までよりも注意して観察すると、

鬱陶しく感じる鳴き声も風情あるものに変わるかもしれませんね。
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