台風には識別しやすいように名前をつけられますが、

アメリカでは「カトリーナ」や「アイリーン」など、女性の名前がつけられています。

 

でも、なぜ台風に女性の名前をつけるのでしょうか。

男性の名前などはないのでしょうか。

そこでここでは、アメリカではなぜ台風に女性の名前をつけるかなどについて説明します。


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台風とハリケーンの違いは?

アメリカではなぜ台風に女性の名前をつけるかなどについて説明する前に、まずは

台風とハリケーンの違いについてみていきましょう。

 

日本では「台風」という現象はよく知られていますよね。

激しい雨風で毎年町や農作物に被害をもたらすので、

日本で台風を知らない人はいないと思います。

 

では、アメリカではどうでしょうか。

アメリカの気象ニュースはたまに日本でもとりあげられますが

「アメリカで台風がきました」というのは中々聞かないと思います。

 

台風の代わりにアメリカでよく聞くのが、「ハリケーン」ではないでしょうか。

ハリケーンと呼ばれる大きな竜巻が、車や家を地上から持ち上げて

投げ飛ばしているびっくり映像を見た人も多いと思います。

 

実は、このハリケーンが日本における「台風」のことなんです。

そもそもハリケーンと台風は同じ熱帯低気圧ですが、

「発生する場所」によって呼び方が違います。

 

熱帯低気圧が

東経180度より西の北西太平洋および南シナ海で発生台風

北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および

西経180度より東の北太平洋東部で発生ハリケーン

 

となります。

 

アメリカで発生した熱帯低気圧は後者になるので、

台風と呼ばずにハリケーンと呼ぶのです。

でも、発生場所が違うだけでそもそもは同じものです。

 

ちなみにほかにも、北太平洋西部で発生すればタイフーン、

ベンガル湾・北インド洋で発生すればサイクロンという呼び方があります。

 

ですから、「アメリカでハリケーンが…」というニュースを見たら、

「あ、台風が来たのね」と考えれば大丈夫です。


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台風の名前の付け方は?

台風といえば「台風13号」のように号数の名前をよく聞きますが、

ほかにも「台風ペイパー」など、

ちょっと聞きなれない名前も聞いたことがあると思います。

 

実は台風は号数をつけられますが、覚えやすいように名前もつけられます。

つまり1つの台風には号数と言葉の2つの名前があるということです。

 

ところで名前がついた台風は号数よりは親しみがありますが、

その名前、「どう見ても日本語じゃない」名前が多いですよね。

 

2018年に発生した台風の名前をざっと見ても

「ボラヴェン」「プラピルーン」など何それ?と思う単語が目につきます。

 

「どうして日本の台風に外国風のよくわからない名前をつけるの?」と思いませんか?

 

実は日本で台風と呼ばれる熱帯低気圧はさきほども説明した通り

「東経180度より西の北西太平洋および南シナ海で発生したもの」となり、

いろんな国で発生します。

 

ですから台風の名前は、関係のある14(12か国と2地域)の国からなる

「台風委員会」が提案した名前をつけることになりました。

 

名づけ国には日本、中国、北朝鮮などの東アジア、フィリピンやベトナム、

カンボジアなどの東南アジア、そしてアメリカも入っています。

 

ちなみに台風の名前は台風が生まれてから考えるのではなく、

あらかじめ用意されているものをつけます。

 

台風の名前のストックは全部で140あり、

140個目の名前を付け終えるとまた1個目の名前に戻ります。

 

ですから同じ名前の台風も存在します。

 

ただ、特に甚大な被害をもたらした大きな台風などの場合、

その名前はその台風固有の名前となり以後その名前は使われなくなります。

 

台風の名前全140個はこちらのサイトに記載されていますので、

気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。


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台風の名前、アメリカではなぜ女性の名前をつけるの?①なぜ台風に人名をつけるの?

アメリカのハリケーンの名前というと、「カトリーナ」や「アイリーン」が有名ですが、

カトリーナやアイリーンは女性の名前です。

 

アメリカでも台風の名前はあらかじめ用意された名前リストから

名前を割り当てていくという方式をとっていましたが、

実は昔は、その名前はすべて「女性の名前」でした。

 

ここで浮かんでくる2つの疑問をあげてみましょう。

なぜ台風に人名をつけるのか?

なぜ名前は女性のものだけなのか?

 

この2つについて解説していきます。

まずひとつめの「なぜ台風に人名をつけるの?」についてです。

 

台風という災害に実際に存在する人の名前なんかつけてしまうと、

「自分の名前と同じ名前が災害につけられたせいで被害を受けた!」と

いじめや人権問題に発展しそうですよね。

 

特にアメリカではそういう点では厳しそうな感じがしますが、

なぜ人名をつけるようになったのでしょうか。

 

米国立ハリケーンセンターによると、

「一瞬で覚えやすく理解しやすいから」と回答しています。

 

確かに人の名前だと、

だれでも聞きなじみがあるので一回聞けば一発で理解できますね。

 

上記であげた台風委員会には、当然日本が出した名前もありますが、

「ヤギ」「ウサギ」などで、それは星座からとられたものです。

 

でも「台風ヤギの被害がすごいです!」と言われるより、

例えば「台風ハナコの被害がすごいです!」と言われるほうが、

ヒステリックに暴れまくる女性の様子が想像できて

台風のすごさも伝わりやすい感じがします。

 

個人の尊重を大事にするアメリカですが、

ハリケーンに関しては、人権よりも危機を伝えることのほうが優先、

ということでしょうか。

その考えが支持されているのか、

現在でもアメリカでは台風の名前には人名が使われています。


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台風の名前、アメリカではなぜ女性の名前をつけるの?②なぜ名前は女性のものだけなの?

では次に、「なぜ名前は女性のものだけなのか?」について見ていきましょう。

 

台風に人名をつけるのは聞いてすぐに理解しやすくするため、

というのは納得できるとして、

男女平等に厳しいアメリカで、「女性だけの名前をつける」

なんていうのは非難されそうですよね。

 

実はその通りで、昔は女性の名前だけでしたが、「女性だけの名前をつけるのかおかしい」、

また「名前が白人寄りのものばかりだ」という意見が寄せられ、

現在では男性の名前プラスアフリカ系アメリカ人の名前も加えられました。

 

まあ現在はそれでいいとして、

なぜ最初は女性の名前ばかりだったのかはそれはそれで気になりますよね。

 

それについてですが、実は「理由はこうです」とはっきりしたものはわかっていません。

ですが女性の名前ばかりつけられるようになったらしい有名な説が3つありますので、

それを紹介しますね。

 

1.小説から

1941年にGeorge R. Stewartさんが「Storm(嵐)」という小説を執筆しました。

それは架空の話でしたが、

その中にでてくる嵐に「Maria(マリア)」という女性の名前を名付けていました。

 

その小説にちなんで、

当時の気象学者がハリケーンに女性の名前をつけるようになった、という説です。

 

2.船の名前が女性だったから

ハリケーンに人名がつけられる前までは、

アメリカではそのハリケーンをそのハリケーンがいる緯度と経度で呼んでいました。

これは気象に詳しい人ならすごく分かりやすい名前なのですが、

一般の人にはちんぷんかんぷんの名前でした。

 

そこで、「ハリケーンの名前はわかりやすく人名をつけよう」と提案されましたが、

その時担当していたのが海軍の気象学者で、海軍といえば船ですが、

当時船には必ず女性の名前がつけられていました。

そこでハリケーンも当然のように女性の名前になった、という説です。


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3.テレビやラジオの影響

1950年代、テレビやラジオがかなり普及したことで、多くの人が

気象ニュースを知ることができるようになりました。

そうなると当然甚大な被害をもたらすハリケーンの情報については

人々は特に注意して見ていましたが、

当時の技術ではハリケーンの進路予測は難しく、

専門家でも「よくわからない」ということも多かったようです。

 

あっちにフラフラ、こっちにフラフラして思いついたようにわーっと暴れまくる様子が、

まるでヒステリーを起こした女性のようにも見えて、

「ハリケーンは女性のようですね笑」と冗談で言ったことから、

ハリケーン=女性というイメージがつき、またそのほうが人々も理解しやすいということで

そのままハリケーンに女性の名前がつけられるようになった、という説です。

 

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最後に

自然現象に人の名前をつけるなんて、面白いですよね。

今度アメリカのハリケーンのニュースを見たら、

ハリケーンの名前が女性なのか

男性なのか、またアフリカ系なのか白人系なのかもチェックしてみると面白いですよ。


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