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葬式の親族のマナーは?香典や服装・親族の範囲についても解説!





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「そろそろ結婚式の準備を始めなきゃ~」という人は多いですが、

「そろそろお葬式の準備を始めなきゃ~」と言う人はあまりいませんよね。

なぜなら、人が亡くなると言うのは多くが突然に起こるからです。

 

友人や知人が亡くなってしまうのは悲しいですが、

悲しいうえにさらに大変なのが身内が亡くなることです。

友人や知人が亡くなるのと、自分の親族が亡くなるのではまた少し違いますよね。

 

例えば葬式に参加する場合、親族と友人・知人の立場では

マナーや香典の金額は変わるのでしょうか?

 

また、そもそもどこまでを親族の範囲とするのかという線引きも難しいです。

親戚とはその後も縁は続いていくものですから、

葬式には極力失礼のないように過ごしたいですよね。

 

そこで今回は、親族の範囲や親族として葬式に参加する場合の

マナーや香典、服装について説明してきます。

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親族として葬式に参加する場合:親族の範囲①どこまでが親族の範囲?

 

親族として葬式に参加すると言っても、

まず「どこまでが親族の範囲なのか」というのが疑問ですよね。

 

辿ろうと思えばどこまでも続いていってしまいます。

遠くの親戚より赤の他人という諺があるように、

遠すぎるともはやその人たちの友人より薄い関係になります。

 

そこで参考になるのが法律ですが、

「親族」とは六法全書では「六親等内の血族および配偶者と、三親等内の姻族」

となっています。

 

血族とは文字通り血が繋がっている人で、

婚族とは血のつながりはないけど結婚(婚姻)でその家系に加わった人です。

 

では、法律で言う6親等までの一例を見てみましょう。

血族

1親等…自分の子

2親等…孫

3親等…ひ孫

4親等→ひ孫の子(玄孫)

5親等→ひ孫の孫(来孫)

6親等→ひ孫のひ孫(昆孫)

 

婚族

1親等…自分の妻(夫)の父母

2親等…自分の妻(夫)の祖父母

3親等…自分の妻(夫)の曾父母

 

となります。





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親族として葬式に参加する場合:親族の範囲②実際は3親等くらいまで

法律から見る「親族の範囲」は、意外に広いですよね。

でもこの通りの親族の範囲すべての人間を葬式に参加させるのは不可能です。

 

実際に「葬式に呼ぶ親族の範囲」は、だいたい血族・婚族共に3親等くらいまでです

それでも曾祖母くらいになると体調が悪く、

連絡はするが実際に葬式には参加しないということも多いです。

 

ちなみに自分にとっての叔父・叔母や甥・姪は3親等、いとこは4親等になります。

4親等ですが、いとこが葬式に参加することはけっこうありますね。

 

特別に親交があった場合は、3親等という親族の範囲にこだわらず、

その他の親族でも連絡はした方が良いでしょう。





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親族として葬式に参加する場合:服装についてのマナー①喪服にも種類がある

親族の場合、葬式で着用する服装は喪服です

ですが葬式のシーンをテレビで見ることもあると思いますが、

和服だったりスーツだったり、ワンピースだったり着物だったりと

色んな服装がありますよね。

 

では、自分が親族の立場だった場合、どんな服装をすれば良いのでしょうか?

 

まずそれには、「喪服の種類」から説明する必要があります。

喪服と一口に言っても、日本の喪服には一般的に

「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類あります。

 

それぞれ説明しますと

正喪服…一番格調の高い服装で、喪主や遺族が着用し、和装と洋装があります。

男性の場合、和装なら紋付羽織場袴、洋装ならモーニングコートになります。

女性の場合、和装なら着物、洋装ならブラックフォーマル

(礼装ワンピースやアンサンブル)になります。

 

準喪服…最も一般的な服装で、葬式だけでなく

通夜・告別式・三回忌以前の法事など幅広く使われています。

男性の場合はブラックスーツで、女性の場合はブラックフォーマルです。

 

略喪服…準喪服よりさらに少し緩やかになった服装で、

通夜や三回忌以降の法事に着用される喪服です。

男性の場合はダークスーツ、女性の場合は地味なワンピースやアンサンブルです。

 

親族の場合は、例えば一緒に生活をしていたり

養子として関わっていたなどよほど近くない限り、

服装は「準喪服」が一般的です。





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親族として葬式に参加する場合:服装についてのマナー②服装を用意する時の注意

準喪服を選ぶ上で、注意すべき点についてまとめてみました。

 

・ブラックスーツ=普通の黒いスーツ?

男性は葬式にスーツで参加する人が多いですよね。

遠目からだとあまり違いは分からないので、「黒いスーツで行けばいいのかな」

と思ってしまう人もいるかもしれません。

 

ですがそれは大間違いです。

葬式で着るスーツは、「ただの黒いスーツ」ではありません。

 

会社で着るようなスーツは、光に当たると反射します。

「光」というのは葬式では御法度なので、

葬式で着るブラックスーツと呼ばれる服はできるだけ

光を反射しないような特殊な生地で作られてます。

 

普通の黒いスーツとブラックスーツを実際に見比べてみると、

全然違うことが分かります。

 

売られている場所も「スーツ」売り場ではなく

「礼服」売り場に売られています。

 

黒いスーツだから大丈夫だろうと思ってきていくと、

とんだ失礼に当たってしまいますよ。

 

・ブラックスーツとダークスーツの違いって?

ブラックスーツとダークスーツは似ていますが、違いがあります。

 

ダークスーツは濃いグレーやネイビーなど、

黒っぽいですが黒以外の色が使われているスーツです。

 

ダークというのは、ダークグレー、ダークネイビーなどからとったダークです。

一方ブラックスーツは黒しか使われていないスーツです。

 

・「平服でお越しください」の平服って?

意外と皆さんが迷うのが、「平服でお越しください」の言葉です。

例えばこじんまりとした葬式の場合、

わざわざ「平服で」と伝えてくる場合があります。

 

平服というと普段着という感じがしますが、葬式の場合は違います。

 

葬式での服装は普通喪服ですが、このような言葉があった場合は

「喪服ではなくて良いが、葬式の雰囲気を壊さない程度の

それなりの見た目の服でお願いします」という意味です。

 

そういう時は、できるだけ地味なスーツや

黒っぽいワンピースなどで行きましょう。

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親族として葬式に参加する場合:香典についてのマナー①香典はいくら包めばいい?

意外に悩むのが、香典の金額ですよね。

香典の金額は、親族でも血筋の近さや立場、

そして自分のその時の年で金額が変わります。

一般的な額としては以下のようになっています。

 

亡くなった人→あなたの年が20代、30代、40代の場合

義理の両親→3~10万、5万~10万、10万

叔父・叔母など→1万、1万~2万、1万~3万

いとこなどその他の親戚→3000円~1万、3000円~2万、3000円~3万

 

メジャーな金額としてはこのような感じですが、これはあくまで目安で、

結局はその親族の経済状況や常識にも大きく左右されます。

 

もっと高い金額を支払うという人もいれば、

そんなにお金をかけなくても良い、という人もいます。

 

後で親族同士で揉めないように、「いくら包む」というのを

事前に確認しておくと良いですね。

親族として葬式に参加する場合:香典についてのマナー②香典袋の表書きにはなんて書けばいい?

香典での困りごとで金額以外に挙がりやすいのが、香典袋に書く「表書き」です。

御霊前や玉串料など色々言葉があるので、一体どれを書けば良いか混乱してしまいますよね。

では、それぞれの名前について解説してきます。

 

御霊前→宗教に関係なく書いて問題ない言葉です。通夜や葬式、それ以降でも大丈夫です。

御香料→相手が仏教の場合、いつでも使える言葉です。

御仏前→相手が仏教で、かつ四十九日以降に渡す香典に書く言葉です。

玉串料→神社関係の儀式(葬式を含む)で金品を渡す時に書く言葉です。

お花料→相手がキリスト教の場合に書く言葉です。

 

相手の宗教がはっきりしない場合は、「御霊前」と書けば問題ないでしょう。

 

また、香典袋に花が印刷されているものは注意が必要です。

印刷されていた花が蓮の花だった場合、蓮の花は仏教を指すので、

その香典袋は相手が仏教式の葬式をあげる時しか使えません。

 

またユリの花だった場合はキリスト教を指すので、キリスト教式の葬式にしか使えません。

香典袋を買う時は模様にも注意しましょう。

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親族として葬式に参加する場合:香典についてのマナー③その他色々な疑問

・香典袋はどこに売ってるの?

そもそも香典袋はどこに売っているのでしょうか。

香典袋は文具店や100均、コンビニ、最近はスーパーでも手に入り、

どこにいても簡単に購入することができます。

 

最近の香典袋はどこで買おうとしっかりした作りになっているので、

「あ、これはどこそこで買った袋だな」なんて知られることはありませんし。

そもそも「どこの袋を使ってるから偉い」ということもありません。

 

100均で買った安い香典袋は失礼かもしれないと思うかもしれませんが、

そんなことはありませんので安心して下さいね。

 

それでも気になる方は、毎回高級な袋を準備するのは大変ですので、

特に親しい身内には少し高めの香典袋、その他の場合は安い香典袋という風に分けると良いですね。

 

・新札は極力使わない

香典袋に入れるお札に新札を使うのはやめておきましょう

 

「人に渡すものだから、キレイなものを用意しよう」と思うかもしれませんが、

わざわざ新札を用意していた=故人が死ぬのを心待ちにしていた、

という意味合いが日本の風習としてありますので、避けた方が良いでしょう。

 

うっかり新札を用意してしまって普通のお札がないという場合は、

新札を折って折り目をつければ問題ありません。

 

 

・香典はいつ渡せばいい?

香典の渡す時期というのも気になりますね。

通夜で渡すのか、その翌日の葬式で渡すのか難しいところです。

 

これは地方によっても違います。

ですから一番確実なのは、同じく通夜や葬式に参加する親族に、

「いつ香典を渡せばいいか」確認することですね。

 

通夜の場合でも葬式の場合でも、「受付」がある場合は

そこに冊子が用意されているはずなので、

そこに自分の名前や住所を書いた後、受付の人に香典を渡します。

 

受付がない場合は遺族の人に直接手渡しをしたり、

ご霊前に供えたりします。

 

親族として葬式に参加する場合:葬式に参加する時のマナー①葬式の流れについて

葬式でのマナーを書く前に、葬式の大まかな流れを説明したいと思います。

葬式は宗教によって流れが違うのですが、

ここでは日本で一番メジャーな仏教での葬式を見ていきましょう。

 

1.受付

2.着席

3.住職による読経

4.お焼香

5.棺に花や思い出の品を入れる

6.出棺の挨拶

7.火葬場へ棺を搬送

8.骨上げ

 

となります。

 

葬式で香典を渡す場合、ここの最初の受付で受付の人に渡します。

 

また親族という立場で葬式に呼ばれた場合は骨上げまで一緒に行いますが、

親族でも出棺で解散という場合もあります。

ここも他の親族の方や遺族にちゃんと確認をとった方が良いですね。

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関連記事:義祖父・義祖母の葬式には出席するのが常識?香典やマナーについても解説!

関連記事:忌引きは何親等までが範囲?祖父母や曾祖父母は含まれる?

 最後に

日本のメジャーな親族の葬式マナーや服装について見ていきましたが、

意外と決まりごとが多くて嫌になってしまった方もいるかもしれませんね。

 

ですが葬式はそう何度もありませんので、

「礼服はここに置いておく」「香典袋はここに保管しておく」など決めておくと、

後は決まった通りに準備するだけなので楽ですよ。

葬式の流れも頭の中で分かっていれば、慌てることはありません。

 

それから、親族の葬式のマナーで意外と重要なのが「他の親族と連携をとる」ことです

今回説明したのは一般的な葬式のマナーで、

例えば兄弟が多い親族だと経済的負担を防ぐ為に「香典の金額は兄弟で統一しておく」、

「男性親族の喪服は必ずブラックスーツで」など

独自の細かいルールを決めている親族もけっこう多いんです。

 

基本的なマナーを守っているはずなのになぜか同じ親族から

睨まれてしまったということもあります。

 

そこが、親族として参加する葬式と、友人・知人として参加する葬式の

一番の大きな違いかもしれません。

 

葬式では静かに悲しみに浸りたいですよね。

よけいなもめ事を起こさない為にも、しっかり前準備をしておきましょうね。

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