炭酸を凍らせると爆発する?なぜ?缶でもペットボトルでも?

「炭酸を凍らせると良くない」というのは一度は聞いた事があると思います。

では、炭酸を凍らせるとどうなるのでしょうか。

 

よく聞くのは「爆発する」ですが、なぜ爆破するのでしょうか。

また、缶やペットボトルなどどんな容器に入れても爆発してしまうのでしょうか。

 

そこでここでは、炭酸を凍らせるとなぜ爆発するのか、

缶やペットボトルなど容器を変えてもやはり爆発するのかなどを

解説していきたいと思います。




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炭酸って何?

炭酸を凍らせるとなぜ爆発するのか、

缶やペットボトルでも爆発するのかを解説する前に、

まずは「炭酸とは何なのか」について確認しておきましょう。

 

炭酸とは「炭酸ガス」の事です。

炭酸ガスと聞くとあまり聞き慣れないかもしれないですが、

皆さんもよく呼吸で吐き出しているでしょう?

そう、炭酸ガスとは言ってしまえば「二酸化炭素」の事です。

 

ではなぜ二酸化炭素ではなく「炭酸ガス」なんて言われ方をしているのでしょうか。

 

二酸化炭素と言えば気体を思い浮かべますが、実は二酸化炭素は気体だけでなく

液体の状態でも固体の状態でも存在します。

 

固体の状態では、スモークで使われる「ドライアイス」という呼び方が有名ですね。

 

そして「二酸化炭素」という名前はそれらすべての総称になります。

 

ですが、二酸化炭素は液体なのか固体なのか、はたまた気体なのかで

性質や役割が大きく変わります。

 

実際同じ二酸化炭素でも、

演出用のドライアイスと食品用の炭酸ガスでは全くと言っていいほど違うものです。

 

そこで、気体の二酸化炭素を他の二酸化炭素の状態と区別して

「炭酸ガス」と呼んでいるのです。

 

ただ、一般の人にとっては「炭酸ガス」と書かかれても分かりにくいので

缶やペットボトルなどの側面に書かれてある飲み物の成分を表す成分表には

炭酸ガスではなく逆に「二酸化炭素」と表記されている事も多いです。

 

炭酸ガスに味はありません。

ですが、水に溶けた炭酸ガスには非常に特徴的な感覚があります。

それが、「しゅわしゅわ~」という刺激です。

 

ビールなどでよく聞くのは「喉ごし」ですね。

 

口に含むと細かい泡がパチパチと弾けるような感覚があり、

飲みこむために喉を通過させると若干痛いような心地良いような刺激があります。

 

ですから成分表を見なくても、飲んでしゅわしゅわすれば

間違いなく炭酸ガスが入っている事が分かります。

 

炭酸ガス自体に味はないものの、その独特の感触から人の味覚に刺激を与え、

特別な味わいを感じさせてくれます。

 

普通のジュースやカクテルに炭酸水を混ぜただけで風味が変わるというのは

よく知られている事です。

 

また、炭酸ガス自体は無害でありカロリーもありません。

ですからとても使いやすいエッセンスでもあります。

 

そのような事から炭酸ガスはその独特の感触が多くの人に支持され

子供が飲むコーラやサイダーから大人が大好きなビールまで

実に様々な飲料に使用されています。




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なぜ炭酸を凍らせると爆発するの?

水や普通のジュースを凍らせて飲むとおいしいです。

だから、「炭酸入りの飲み物も凍らせて飲みたい!」と思うのはある意味当然です。

 

ですがそれはできません。

 

なぜなら、炭酸を凍らせると爆発するからです。

ではなぜ、炭酸を凍らせると爆発するのでしょうか。

 

それは、水と炭酸ガスの「凍る温度」が違うからです。

 

冷凍庫に入れればほとんどのものは凍ってしまいます。

では、水は何度で凍るでしょうか?

正解は「0℃」です。

 

では、炭酸ガス(二酸化炭素)は何度で凍るでしょうか?

正解は、「-79℃」です。

 

びっくりしますよね!

ひとつの飲み物を構成している成分なのに、凍る温度がこんなにも違うんです。

 

では次に、「冷凍庫」の温度を見てみましょう。

 

家庭用の冷凍庫の温度は現在

だいたいどこのメーカーも-18℃前後を保つようになっています。

 

つまり、冷凍庫の温度は「-18℃」です。

 

するとどうなるでしょう。

水が凍る温度は0℃なので凍りますが、

炭酸ガスが凍るには-79℃必要なので温度がまだ高く気体のまま、という事になります。

 

ここで問題が起きます。

冷凍庫の中では炭酸水の中の水だけが凍りますが、

水は凍ると密度があがり、自分の中に溶けている気体のままの炭酸ガスを

追い出してしまうのです。

 

そうして、炭酸飲料の入った容器は

「水やその他が凍った氷の層」と「気体のままの炭酸ガスの層」に

完全に別れてしまうのです。

 

ところで、皆さんが炭酸飲料を凍らせようという時、

多くの場合は未開封の状態だと思います。

 

ですが元々炭酸飲料の入っている容器というのは、

「炭酸ガスが水に溶けている状態」で設計されています。

 

現に、炭酸飲料の入っている缶やペットボトルはギリギリまで液体が詰められており、

余裕はちょっとしかないですよね。

 

そこに、水に溶け込んでいた炭酸ガスが氷になってしまった水から追い出されて

押し寄せてくるわけです。

 

しかも未開封の状態なので、ガスの出口がありません。

当然その狭い空間に炭酸ガスは収まり切れず、圧力が高くなり

最終的には缶やペットボトルを破裂させてしまいます。

 

これが、炭酸を凍らせると爆発する仕組みです。



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缶やペットボトルでも凍らせると爆発する?

炭酸は凍らせると爆発しますが、それはどんな容れ物に入れていても同じなのでしょうか。

今ですと、缶やペットボトルなどがメジャーですよね。

 

例えば缶はあまり柔軟性がないのですぐ爆発しそうですが、

ペットボトルは触るとぐにゃぐにゃして割とストレッチが効くので、

中の炭酸ガスが膨張しても外側が膨らんで耐えてくれそうな気がします。

 

では実際はどうでしょうか。

 

未開封の場合、缶でもペットボトルでも爆発します。

気体の圧力と言うのは思っている以上に強く、

缶だろうとペットボトルだろうと耐えられません。

 

また、メーカーも凍らせる事を想定しては容器を作っていません。

 

逆にキリンやサントリーなど炭酸飲料を販売しているほとんどのメーカーでは、

商品の取り扱いとして「凍らせないでください。大けがをする場合があります」

と注意書きをしています。

 

缶だろうとペットボトルだろうと、

未開封のものをそのまま冷凍庫にぽーんと放り込んでしまうと大変危険なので、

絶対にやらないようにしましょう。

凍らせた炭酸は、「いつ爆発するか分からない」から怖い!

炭酸は凍らせると爆発します。

ただ、ここまで読んで

「まあ爆発と言っても冷凍庫の中だけならケガはしないし大丈夫だね」

と思っている方、注意が必要です。

 

炭酸は凍らせると爆発しますが、「いつ爆発するのか」は分からないのが怖い所なんです。

冷凍庫に入れられた缶やペットボトルに入った炭酸飲料がいつ爆発するのか、

具体的な時間は分かりません。

 

例えば小さい子供がいて気づけば頻繁に冷凍庫を開けているという家庭であれば

凍ってから爆発するまでの時間は長くなりますし、

冷凍庫は1日1回アイスを取り出すだけという家庭ならその時間はかなり短くなります。

 

また、置かれた冷凍庫の中の位置によっても微妙に変わります。

 

炭酸が無事冷凍庫の中で爆発していれば逆にいい方です。

逆に、「いつから入れてたっけ?」というような炭酸飲料が

いまだに爆発を起こしていないという事もあります。

 

そんな時、

「あ、冷凍庫にうっかり入れちゃってた炭酸飲料、無傷じゃん!飲も~っと!」

と手に取った瞬間、圧力に限界がきて爆発、という事もあり得ます。

 

そうなると大惨事です。

 

炭酸が爆発するのが冷凍庫の中にある時なのか、

それを人が手に取ろうとした瞬間なのか、それとも「危ないな」と思って

凍ったままゴミ箱に放り込んだ瞬間なのか。

 

それがいつなのかは分かりません。

ですから危険なんです。

炭酸の爆発事故事例!

ではここで、実際に凍った炭酸により爆発事故の事例を紹介しましょう。

 

2018年8月、中国での出来事です。

20才の男子学生が冷凍庫で缶のコーラを冷やしていました。

そしていざ飲もうと缶を取り出したところ、缶がいきなり爆破しました。

結果男子学生は顔の内側を7針、外側を31針も縫う大けがを負いました。

 

小さな缶と言えど、その衝撃の凄さはケガの度合いでよく分かりますね。

皆さんも炭酸を凍らせる時は気をつけましょう。

実際の所、凍らせた炭酸っておいしいの?

さて、散々「炭酸を凍らせたら爆発するので危ない」と書いてきましたが、

そもそも多くの人が炭酸を凍らせたがるのは「おいしく飲みたい」からだと思います。

 

では実際の所、凍らせた炭酸はおいしいのでしょうか。

 

凍らせた飲み物の飲み方としては、

「溶け始めた状態をちょびちょび飲む」のがおいしい飲み方ですよね。

 

直前まで氷だったので、ただ冷蔵庫で冷やしていただけのものより非常に冷たいです。

 

また同時に、氷が半分ほど溶けてシャーベット状になったものが

口に入ってくるのもたまりません。

 

では、炭酸の場合はどうでしょう。

実は普通(凍らせる事を想定していない)の炭酸を凍らせてそういった飲み方をしても、

全くおいしくありません。

 

その理由としては、2つあります。

1つめは「炭酸が抜けているから」です。

 

さきほども説明しましたが、一度凍らせると炭酸ガスは水から抜けてしまいます。

そしてこの炭酸ガスは、その後解凍しても水に戻る事はありません。

 

炭酸ガスというのは元々水から抜けやすく、普通に飲んでいても

放置しているとすぐ抜けてしまいますよね

 

しかも、一度抜けた炭酸は元には戻りません。

 

そして炭酸入り飲料は炭酸ありきの味付けになっていますから、

炭酸が無ければ甘すぎたり薄すぎたりして全くおいしくないです。

 

炭酸入りの飲料を飲み切れず後で飲もうと思って冷蔵庫に入れていたら

炭酸が飛んでしまいおいしくなくなって、結局飲まずに捨ててしまった

というのは普段の生活で皆さんもよく経験している事だと思います。

 

それは凍らせても一緒という事です。

 

凍らせた炭酸がおいしくない理由の2つ目としては

「味の濃度が変わる」というものがあります。

 

これは人にもよるのですが、凍った状態で飲む場合、

完全に液体になった部分と半分凍っていてシャーベット状になった部分の

両方を飲む事になりますが、

人によってはこの2つにかなり味の変化を感じてしまう事があります。

片方は濃く、片方は薄い、という感じですね。

 

炭酸飲料は多くの場合「喉ごし」を意識していますから、

日本酒のようにちびりちびり飲むのではなく、

一気にゴクゴク飲むのがおいしい飲み方です。

 

ですが凍らせた炭酸の場合は味がばらけてしまい、炭酸の良さがなくなってしまうので

「おいしくない」と感じてしまいます

このような理由から、炭酸は凍らせてもおいしくないと言えます。

関連記事:缶コーヒーの温め方!レンジや鍋で湯煎・ポットはどうなの?

炭酸を爆発させないように凍らせる方法は?①フタを開け、中の容量を減らす

炭酸を凍らせると爆発するので危険ですし、

普通の炭酸を凍らせた所で全くおいしくありません。

 

それでも、「でも私は炭酸を凍らせたものを飲んでみたい!」という人の為に、

ここでは炭酸を爆発させない凍らせ方を紹介します。

 

炭酸を爆発させないように凍らせる方法、

1つ目は「フタを開け、中の容量を減らす」です。

 

炭酸が爆発するのは、追い出された炭酸ガスの逃げ場がないからです。

ですがフタをしなければ炭酸ガスは普通に逃げられますので、爆発しません。

 

また、冷凍庫が埋まるくらいに炭酸飲料を冷凍しているのでもない限り、

その炭酸から出た炭酸ガスで冷凍庫が爆発するという事もありません。

 

さらに、凍らせると水はやや膨張するので零れるのを防止する為にも

凍らせる前に少し中身を減らしておきましょう。

 

500mlなら、最低一口分くらい減らして置けば大丈夫です。

 

炭酸が抜けて間違いなくおいしくなくなりますが、

爆発もせず安心して

凍った炭酸(凍る時に炭酸が抜けるので、厳密には炭酸の炭酸抜け飲料ですね)を

飲む事ができますよ。

関連記事:夜勤明けのご飯のおすすめは?寝る前だと太る?

炭酸を爆発させないように凍らせる方法は?②疑似製品を使う

中には

「そうじゃない!私は、おいしい凍った炭酸を飲みたいんだ!」という人もいるでしょう。

 

安全に炭酸を凍らせてもおいしくないのでは意味がない、というのは確かにそうですよね。

ただ、「炭酸飲料を凍った状態でおいしく飲ませる技術」というのは非常に難しく、

今の所実現できていません。

 

ただ、今はその疑似商品のようなものができていますので、

どうしてもおいしい凍った炭酸を経験してみたい人は、

そのような商品でとりあえず鞘を収めましょう。

 

そして未来に期待しましょう!

 

凍ったコーラで新感覚!フローズンコーラ

 

凍った炭酸の疑似商品でおすすめなのが、こちらの凍らせて飲むフローズンコーラです。

ただ、こちらは「コーラ」と名前がついていますが、「炭酸は入っていません」。

 

しかしコーラといえば炭酸飲料の代表のようなイメージもあるので、

いかにも炭酸を飲んでいる!という感覚が味わえます。

 

また、こちらはできるだけ本来のコーラの味と近くなるようかなり工夫がされていて、

それに凍った時に味わえるキーンとくる冷たさや

シャーベットのシャリシャリ間がプラスされています。

 

炭酸入りではないので例え凍らせても凍った炭酸飲料ではないですが、

コカコーラが出している商品ですので味は本物のコーラに近いです。

 

どうしても凍ったおいしい炭酸が飲んでみたい!という方は、

ぜひこちらの商品を飲んでみてくださいね。



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関連記事:寿司は太る?太らない?カロリーは高いの?

最後に

炭酸を冷凍庫に入れて凍らせると、爆発します。

また、容器は缶だろうとペットボトルだろうと同じく爆発します。

 

しかし、フタを開けるなどして炭酸ガスの出口を作ってやれば、爆発はしません。

ただ、炭酸を凍らせてもおいしくありませんので、やらない方がいいです。



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