チェストとは?鹿児島弁?意味を詳しく解説!

NHKのドラマと言えば大河ドラマですね。

2018年のNHKの大河ドラマは「西郷どん」というドラマです。

 

タイトルからも分かる通り主人公は「西郷隆盛」ですが、

そのドラマの中で登場人物がよく「チェストー!」と叫びます。

チェストー!という言葉は響きはかっこいいですが、

よく考えるとどういう意味なのでしょうか。

 

そこでここでは、チェストとは何なのか、どんな意味があるのか、

また西郷隆盛は鹿児島県出身ですが、

鹿児島弁と関係があるのかどうかなどを詳しく解説します。




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西郷どんってどんなドラマ?

チェストとは何なのか、どんな意味があるのか、

また鹿児島弁と関係あるのかなどを詳しく解説する前に、

まずは「チェストー!」という言葉が広く知られるきっかけになった

「西郷どん」というドラマについて少し説明しましょう。

 

「西郷どん」は2018年1月7日からNHKで放送している、

第57作目の大河ドラマになります。

 

内容は林真理子さんの「西郷どん!」という小説が原作になっていますが、

ところどころアレンジも加えられています。

 

主人公は勿論、鹿児島の英傑である西郷隆盛です。

そして西郷隆盛は鈴木亮平さんが演じています。

鈴木亮平さん自体は兵庫県出身ですが、どんな色にも染まれる鈴木さんらしく

西郷隆盛の演技はとても素晴らしいものがあります。

 

西郷隆盛は鹿児島出身なので当然ロケ地も鹿児島県で行われる事も多く、

また西郷隆盛に関連する人物も鹿児島出身者が多い為、

自然と鹿児島弁を聞く機会がとても多いドラマです。

 

西郷隆盛の生涯が気になった人におすすめ♪

 

西郷隆盛は学校の教科書にも必ず出てくるほどの有名人ですが、その内容と言えば

「〇〇年、〇〇をした」「〇〇年、〇〇を起こした」という風に実にそっけないものです。

 

それはまるでただの機械的な年表で、「人が生きていた感」があまりないですよね。

 

ですが、実際に西郷隆盛が生まれてから死ぬまでどのように生きていたかを知ると

西郷隆盛が何を思ってそのような行動を起こしたのかが

なんとなく想像できるようになります。

 

ただの字面だった文章が、

生きていた人の言葉として生き生きと感じる事ができるようになります。

 

西郷どんで西郷隆盛に興味を持った方は、

ぜひこのような西郷隆盛の本で西郷隆盛の生涯を追ってみてください。

 

まるで子供の成長を見つめるような、また違った感じでドラマを楽しむ事ができますよ。




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チェストとは?英語のチェストと違う?

ではさっそく、「チェスト」の意味について見ていきましょう。

「チェスト」と聞くと、今なら普通に考えると英語の

「chest(チェスト)」が思い浮かびますよね。

 

では英語のチェストの場合、チェストはどういう意味になるのでしょうか。

英語のチェストの場合は、意味は以下の2つあります。

 

①胸、バスト

→よく服のサイズで「チェストは〇〇センチ…」という記述をよく見ますよね。

チェストには人体の胸部を指す意味があります。

女性の場合はバストといい、男性の場合はチェストという事も多いです。

 

②フタ付きの大きな箱、タンス

チェストには胸という意味の他に、「物を入れる箱」のような意味もあります。

家具屋のニトリなどに行くと、「チェスト」という名のついたタンスがよく売られています。

 

以上が英語のチェストの意味です。

ですが、西郷どんのドラマで言う「チェストー!」は、これらの意味ではありません。

チェストは鹿児島弁?意味は?

では西郷どんのドラマでの「チェストー!」はどういう意味で使われてるのかというと、

「鹿児島弁のひとつ」として使われています。

 

そう、なんとあの英語っぽい「チェストー!」は実は日本語だったんです。

しかも鹿児島弁という事で、バリバリの方言なんです。

 

ではさっそく意味を見ていきましょう。

 

昔の鹿児島弁には、「チェスト」という方言がありました。

では一体どう意味があるのかというと、具体的にこれと言った意味はなく、

「ただの掛け声」というものになります。

 

例えば大声を出して自分を鼓舞する時や人と殴り合いのケンカをする直前など、

「やー!」「やったるぞー!」「おらー!」など気合を入れる為に掛け声を出しますよね。

 

チェストはそう言った意味で使われていました。

 

ですから昔の鹿児島の人は、気合が必要な時は「チェストー!」と叫んでいたそうです。




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どうしてチェストが掛け声に?由来①示現流の言葉

でも、よく考えると気合を入れるのに「おー!」や「やー!」は分かりますが、

「チェストー!」というのは少し不思議ですよね。

 

「チェストー!」という言葉は気合を入れる掛け声としては少し長ったらしいですし、

チェ・ス・トと口の形を三回も変えなければいけません。

 

どうして鹿児島では「チェストー!」が掛け声になったのでしょうか。

 

掛け声にチェストという言葉が使われるようになった由来ははっきりしませんが、

これではないか、と言われる由来はあります。

 

ここではそのいくつかの由来を挙げてみましょう。

 

「知恵を捨てよ」という言葉が略されて「チェスト」という言葉になった。

 

鹿児島には、東郷重位という人が流祖となった

示現流(じげんりゅう)という古流剣術があります。

 

その示現流では「先手必勝」を勝つ為の極意としており、

「一の太刀を疑わず」という言葉もある通り、相手よりも先に刀を振れと教えています。

 

示現流にはこのように相手と戦う際の心構えの教えがいくつかあるのですが、

その中に一つに「知恵を捨てよ」というものがあります。

 

これは、「ごちゃごちゃ考えないで無心で刀を振れ」という意味です。

先手必勝が極意なら、確かに色々考えている暇はないですよね。

 

そしてこの「知恵を捨てよ」という言葉は使われるごとに徐々に略され始め

「ちえをすてよ」→「ちえすてよ」→「ちぇすてよ」→

そして最終的に「チェスト」という言葉に変化した、というのが

「チェストー!」という掛け声が生まれたという有力な由来です。

どうしてチェストが掛け声に?由来②英語のチェストから

先程は「チェストー!」は英語の意味ではないと書きましたが、

実は由来を考えるとあながち全く関係ないとも言い切れない所があります。

 

それは、鹿児島弁の「チェストー!」が

本当に英語の「チェスト」から来たという話があるからです。

 

当時日本は明治時代、外国の文化もちらほら入ってきている頃なので、

胸やタンスという意味でチェストという言葉も知られていたというのは予想できます。

 

そこから戦う時に「胸を狙え」という意味で

「チェストー!」と叫ぶようになったというのがひとつの由来です。

 

ただ、「チェストー!」と叫ぶのは武士が多かったそうですが、

日本の古い文化を大事にしている武士が当時そう簡単に

英語の言葉を大事な掛け声に使うともあまり考えられません。

 

ですからこの由来はあまり有力ではありません。

どちらかというと、示現流から来た掛け声という方が有望です。

示現流の掛け声について

鹿児島に古くから伝わる剣術、示現流という言葉が出たので、

こちらについても少し解説します。

 

示現流の教えは先手必勝でありその為に色々な心構えがありましたが、

戦う時に「心構えを叫ぶ」というのも少し変ですよね。

 

実は示現流には「戦う前にはこう叫びなさい」という掛け声が別にあります。

それは、「キエエエエー!」という金切り声です。

この声は掛け声というよりサルの叫び声に近く、耳がキーンとする音です。

 

これは大声を出して気合を入れるという意味もありますが、

素っ頓狂な大声を出して相手を怯ませ、その間にズバーっ!と切ってしまおうという

戦略でもあります。

 

確かに、戦う直前お互いがじっと見つめ合っている最中に

いきなりそんな声をあげられたら驚いて動きが止まってしまいそうですよね。

 

相手の虚をつく素晴らしい作戦だと思います。

関連記事:関東一本締めとは?意味・由来ややり方・挨拶について徹底解説!

他にもある!面白い鹿児島弁

「チェスト」という言葉は響きが英語っぽいので、それが外来語ではなく

鹿児島弁と言われるとびっくりしますよね。

 

ですが、鹿児島にはチェストの他にも色々と面白い方言があるんですよ。

ここではそんな鹿児島弁を紹介します。

 

1.おいどん/あいたいどん

おいどん/あたいどんは、標準語で「俺/私」という意味です。

 

厳密には「おい」や「あたい」の部分が俺や私という意味になり、

どんというのは愛嬌になります。

 

例:おいどんは魚が好き。(俺は魚が好き)

 

「おいどん」という言葉はいかにも西郷隆盛が使ってそうな言葉ですよね。

 

2.おじゃったもんせ

おじゃったもんせは、標準語で「いらっしゃいませ」という意味です。

 

鹿児島に行くと、日本人の観光客向けに

「おじゃったもんせ」と書かれた看板もよく見かけます。

 

例:鹿児島におじゃったもんせ~。(鹿児島にいらっしゃいませ)

 

3.いらんこつ

いらんこつは標準語で「よけいな事」という意味です。

 

例:いらんこつすんな。(よけいな事をしないで)

 

4.がられる

がられるは標準語で「怒られる」という意味です。

 

例:いらんこつすっと、先生にがられるど!(よけいな事をすると、先生に怒られるよ!)

 

5.とっとっと

とっとっとは標準語で「取っておく」という意味です。

 

例:このお菓子、食べ切らんけんとっとっとさ。

(このお菓子は今食べ切れないので取っておいてるんです)

 

6.わっぜ

わっぜとは標準語で「とても」という意味です。

 

例:この選手、わっぜすごか!(この選手、とてもすごいね!)

 

いかがでしたか?

同じ日本語でも全然言葉が違いますよね。

関連記事:虫の知らせとは?意味や語源・使い方について詳しく解説!

暗号に使われた鹿児島弁

鹿児島弁を見てどうだったでしょうか?

同じ日本人で同じ日本語を話しているはずなのに、

全く意味が分からないという言葉も多かったと思います。

 

日本は南北に長くそれぞれの地方の文化も発展していたので、

言葉の独自進化がすごかったんですね。

 

ですから今のように交通やインターネットが発達する昔の日本では、

地方の人と東京の人じゃ全く言葉が通じないという事もよくあったそうですよ。

 

そして実はこの「日本人でも理解できない地方の方言の難解さ」を武器に、

鹿児島弁が暗号として使われた事もあったんです。

 

時は第二次世界戦、日本はドイツ・イタリアと同盟を組んでいました。

 

ですから定期的に連絡を取り合わなければいけなかったのですが、

日本とドイツ・イタリアはかなり離れていました。

 

ですから話をする手段としては無線通信しかなかったのですが、

当時は人手不足や暗号技術の未熟さで、話している内容が連合国側にバレバレでした。

 

そこで使われたのが、「難解な方言」と言われていた「鹿児島弁」だったのです。

 

実は鹿児島弁の難解さというのは戦国時代から有名で、

物資の取引や契約を結びたいもののそのままでは全く言葉が分からない為、

鹿児島弁の翻訳者を雇わなければいけなかったほどだったそうです。

 

そして無線では暗号を使う代わりに、伝えたい事を鹿児島弁で普通に話しました。

結果はどうだったでしょうか。

連合国は無線自体はしっかり傍受できたものの、意味はさっぱり分からなかったそうです。

 

そしてその言葉があまりに日本語と違い過ぎるので、

最初は暗号をやめてアジアの他の国の言語を使っているとさえ思われたそうですよ。

 

すごいですね。

 

ただ、このナイスな発想だった鹿児島弁もあっさりバレてしまう時が来ます。

 

当時連合国(アメリカ)には、帰化した日本人もいましたが、

その中に伊丹明という人がいました。

 

そして伊丹明はなんと、幼少時代~中学生時代、鹿児島に住んでいたのです。

 

そういう訳で、しばらくは鹿児島弁に頭を悩ませ続けた連合国側ですが、

伊丹明という人材を見つけそれを聞かせると、伊丹はあっさりそれを解読します。

 

こうして難解な鹿児島弁は、バレてしまいました。




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関連記事:厄落としとは?意味や方法を徹底解説!

最後に

「チェストー!」という言葉は鹿児島弁で、その由来は

鹿児島に古くから伝わる示現流という古流剣術から来ているとされています。

意味としては特になくただ「気合を入れる掛け声」という立ち位置になっています。

 

鹿児島弁には他にも一見全く分からない面白い方言がたくさんあるので、

気になる方はぜひ調べてみてくださいね。



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