関東一本締めとは?意味・由来ややり方・挨拶について徹底解説!

社会人になると飲み会にも参加するようになると思いますが、

飲み会の最後にはみんなで「パン」と手拍子をする「手締め」を行う所が多いですよね。

 

ですがこの手締め、実は地域でかなり違っていて、

関東では関東一本締めというのがメジャーです。

関東一本締めというのは、関東に住んでいない人には聞き慣れない言葉かもしれません。

 

そこでここでは、関東一本締めとはどういうものなのか、

その由来や意味、やり方や挨拶について徹底解説します。




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最後にやるあれの名前は「手締め・手打ち」

会社の飲み会や結婚式などの祝いの席の最後なんかには、

その会を締める為にメンバーの一人の「皆さん、お手を拝借」の掛け声とともに

全員で手を叩くイベントのようなものがありますよね。

 

あれの正式名称は「手締め(てじめ)」もしくは「手打ち(てうち)」と言います。

 

手締め(手打ち)はいつも会の最後に行うものなので、

「会を締める時に行うイベント」というイメージがありますが、

実際は何の為に行っているのでしょうか。

 

手締め(手打ち)は何となく

「みんなの一体感を高める為」「会を締める為」に行うと思っている人も

多いですが、手締め(手打ち)は“その集まりの主催者が会が無事終わった事を

参加者に感謝する為に行われるもの“です。

 

「無事に終わった」事を祝う行事だから、会の最初でも途中でもなく、

最後に行われるんですね。

 

また、手締めは参加者に感謝して主催者が行うものですから、

誰でも音頭を取っていいという訳ではありません。

 

手締めの音頭を取るのはその会の主催者もしくは幹事です。

 

「よく分からないからこの会で一番偉い人に音頭を取ってもらおう」というのは

実はとても失礼な事に当たりますから、

間違っても手締め(手打ち)その会の来賓やゲストの人に音頭を振るのはやめましょう。




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手締め(手打ち)の意味や由来は?

では、会の最後に手締め(手打ち)をするというのは

どういう意味や由来があるのでしょうか。

手打ちという言葉がでてくる古い文献は、なんと古事記になります。

 

古事記は712年に元明天皇に献上されたとされる書物なので、かなり古い話になります。

その古事記の中には色んな日本の神様の事が書いてあるのですが、

手締め(手打ち)の表現がでてくるのはその中の「国譲り」の話です。

 

国譲りの内容を簡単に説明します。

 

その昔出雲の国という国があり、その国は大国主命(オオクニヌシノミコト)が

治めていました。

 

ところがある時、とても偉い神様である天照大御神からその国を譲るように言われました。

ですが大国主命は国を譲りたくありませんでした。

そして困った大国主命は、国譲りの交渉を弁のたつ

長男の事代主神(ことしろのみこと)にしてもらう事にしました。

 

事代主神は天照大御神から遣わされた交渉人をことごとく論破しました。

そして父である大国主命がずっと出雲の国を治めていられるように頑張りました。

 

ですがある時天照大御神から遣わされた交渉人である建御雷(タケミカヅチ)の力が

強すぎて、了承せざるを得ませんでした。

 

そこで事代主神は建御雷に「柏手」を打って、国譲りを承知したそうです。

この柏手というのは神様を拝む時に両手を叩く行為の事です。

 

神社で鈴音を鳴らした後、パンパンと手を合わせますよね。

それの事です。

 

そこから、もめ事が起こると話し合いをし、

最終的に柏手を打って「お互いが了承した」として

この件を終わりにするという風習が生まれました。

 

ただ、柏手は神様に対してする行為なので、人同士で行う時は柏手という名称ではなく

「手を打つ」「手を打って締める」という事から

「手締め」「手打ち」という言葉が生まれたとされています。

手締め(手打ち)の種類は?

手締め(手打ち)の由来は分かりましたね。

手締め(手打ち)は、神話でも行われた日本に昔から伝わる由緒正しい風習です。

 

ところで手締め(手打ち)にはいくつか種類があるのを知っていますか?

 

ここで手締め(手打ち)の種類を挙げてみましょう。

一本締め

三本締め

関東一本締め(一丁締め)

大阪締め

博多手一本

川越締め

 

手締めというのは実はこんなに種類がありますし、探せばもっと見つかります。

 

手締め(手打ち)と言えばこれ、というものもあれば、

聞いた事もないような手締め(手打ち)もあると思います。

 

手締め(手打ち)はそれだけ地域差のある風習なんです。

 

ではそれぞれどんな手合いで行うのかを簡単に説明していきますね。

 

【一本締め】

一本締めは、よく使われるメジャーな手締め(手打ち)です。

 

音頭「お手を拝借、イヨー!」

全員「パパパン パパパン パパパンパン」

※「パン」というのは手を叩く音です。

 

【三本締め】

三本締めは、一本締めが×3になった形で、間にバランスを取る音頭が入ります。

音頭「お手を拝借、イヨー!」

全員「パパパン パパパン パパパンパン」

音頭「イヨ!」

全員「パパパン パパパン パパパンパン」

音頭「もういっちょ!」

全員「パパパン パパパン パパパンパン」

 

三本締めはリズム感が楽しくより一体感を感じますね。

 

3回も同じ事をするのは少しクドいような感じもしますが、

三本締めの最初の手打ちは主催者に対して、次の手打ちは来賓やゲストに対して、

そして最後の手打ちは今回参加できなかった人たちに向けて送っているという説も

あるので、流れ作業にならないように気持ちを込めて行いましょう。

 

【関東一本締め(一丁締め)】

関東一本締めは、すごくシンプルです。

地方によっては、関東一本締めではなく「一丁締め」とも呼ばれています。

 

音頭「お手を拝借、イヨー!」

全員「パン!」

 

手を一回しか叩かないので簡単ですが、

一本締めと間違ってしまうとすごく気まずくなってしまいます。

 

【大阪締め】

大阪締めは大阪でよく使われる手締め(手打ち)ですが、

ほかとは少し違うリズムになります。

 

音頭「打ちまーしょ」

全員「パンパン」

音頭「もひとつせ」

全員「パンパン」

音頭「祝(いお)うて三度」

全員「パパンパン」

 

【博多手一本】

博多手一本は大阪締めとよく似ていますが、大阪とはまた違う独特のノリがあります。

音頭「お手を拝借。イヨー」

全員「パンパン」

音頭「もひとつ」

全員「パンパン」

音頭「祝(いお)うて三度」

全員「パパン パン」

 

博多手一本は博多独自の手締め(手打ち)で、飲み会だけでなく

博多祇園山笠などの伝統的な行事や福岡証券取引所での取引、

また公的な式典などでも行われています。

 

【川越締め】

音頭「イヨー!」

全員「パパパン パパパン パン」

 

また、地域がかなり限定されますが埼玉県の川越では川越締めという

これまた独自の手締め(手打ち)が行われています。

 

手拍子の数が少し物足りない感じがしますが、これには訳があります。

 

川越でも以前は普通の一本締め(パパパン パパパン パパパンパン)という

手締め(手打ち)が行われてきましたが、この手拍子は全部合わせると10になります。

 

10というのはトオと呼ぶ事もできますが、

トオだと「戸を閉める」となり商人にとっては

お客さんから戸を締められてしまうという事で縁起がよくない事とされ、

現在の7つの手拍子に落ち着いたようです。

 

地域によって手締めと言えばこれというものが違いますので、

もし転勤や単身赴任などで住み慣れない地域で働くことになったら、

先輩や上司、同僚などに聞いて一本締めのリズムを確認しておいた方がいいですね。




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関東一本締めとは?やり方や挨拶の方法は?

では、もし手締め(手打ち)をする事になったらどうすればいいのでしょうか。

ではここで、関東一本締めのやり方や挨拶の方法を改めて説明したいと思います

 

まず、手締め(手打ち)には音頭を取る人が必要です。

音頭を取る人はその会の主催者や代表者という事になりますが、

実際に誰がやるかは事前に打ち合わせをしておきます。

 

当日は会がお開きになる前に、会の司会者や幹事の人から

「〇〇さんお願いします」と指名を受けます。

 

指名を受けた人は皆の前に立ち、軽く挨拶をします。

挨拶の内容は以下のようなものです。

 

「ただいまご指名に預かりました(会社の肩書)の(自分の苗字)と申します。

皆様の益々のご発展とご健康を祈念いたしまして、関東一本締めを行います。

それではご唱和ください」

 

そして、「お手を拝借」という言葉と共に、皆の前で両手を広げて見せます。

そうすると皆も同じように手締め(手打ち)をする為に両手を広げてくれます。

 

全員が準備できたのを確認してから、「イヨー!」という掛け声をかけます。

関東一本締めは「パン」の1回だけなので、後はタイミングを見て手を叩いてください。

 

タイミングが分かりやすように、音頭を取る人はやや大げさに手を振るといいですよ。

 

手締め(手打ち)が終わったら、

音頭を取った人が「ありがとうございました」とお礼を言い、全員で拍手をして終了です。

関連記事:手締めの挨拶例文!由来や種類も詳しく解説!

関東一本締めと間違えやすい「一本締め」

関東一本締めは同じ「一本」が付く「一本締め」と間違えやすいです。

 

一本締めは「一本」がつくものの、

手を叩く回数は「パパンパン パパパン パパパンパン」と10回になっています。

一方関東一本締め(一丁締め)は「パン」と本当に1回だけです。

 

関東一本締め(一丁締め)は一本締めと比べるとかなりシンプルで

「これだけでいいの?」と思ってしまいますよね。

 

実は関東一本締め(一丁締め)というのは、あまりフォーマルな場では使われません。

 

というのも、「パン」と1回しか叩かないので、関東一本締め(一丁締め)は

「手締め(手打ち)を簡略した形」という立ち位置になっているからです。

 

ですから関東一本締め(一丁締め)は、個人的な集まりや小さな集会にだけ使われ、

公的な場や大人数が集まる所ではほとんど使われません。

 

もし関東一本締め(一丁締め)で最後を締めたいと思っているなら、その集まりの規模や

公式か公式でないかも考慮した方がいいですね。

 

ただ、一本締めと関東一本締め(一丁締め)は拍手の数が全く違うので

それだけは勘違いしないようにしましょう。

 

関東一本締め(一丁締め)をする時は、事前に「拍手はパンの1回ですよ」と

音頭を取る人がアナウンスするといいかもしれませんね。




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最後に

関東では関東一本締めはメジャーな手締め(手打ち)ですが、

いざ自分が音頭を取るとなると焦ってしまいますよね。

 

会の最後を締める大切なイベントですので、

ぜひ事前に勉強して、当日はビシっと決めましょう。



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