虫の知らせとは?意味や語源・使い方について詳しく解説!

あなたは、こんな体験をしたことはありませんか?

 

ある日の帰り道。普段は曲がる角をなんとなく通り過ぎ、

少し先のコンビニへと寄り道。

 

特に買うものもなかったので、

そのままコンビニを後にして帰ろうとすると、

サイレンが鳴り響き、パトカーや救急車の姿が。

 

どうしたんだろう?と、ぼんやり行く先を見守っていると、

いつもの自分の帰り道である曲がり角で、

パトカーが停車。

 

なんと、そこで大きな事故が起きていたのです。

 

もし、寄り道もせず帰っていたら、

巻き込まれていたかもしれなかった事故に驚き、

あなたは家に帰り着き、家族に今見たことを話します。

 

すると、こう言われるのです。

「コンビニに足が向いたのは、虫の知らせだったのね」

 

さて、このエピソードのように、

時折耳にする「虫の知らせ」という言葉。

 

今回は、この「虫の知らせ」という言葉の語源や、

使い方について掘り下げていきたいと思います。




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虫の知らせとは、どういう意味があるの?

虫の知らせ、という言葉を日常的に使っている人は、

あまりいないと思いますが、

何かの拍子に聞いたり言ったりしたことがある人は、

少なくないのではないでしょうか。

 

では、虫の知らせとは、

どういう意味を持っているのでしょう?

 

もちろん虫がトコトコ歩いてきて、

何かを伝えてくれるわけではないですよね。

 

もしそうだとしたら、

虫が苦手な人は虫の知らせの度に、

絶叫して逃げ回る羽目になってしまい、

知らせを聞くどころではなくなってしまいます・・・。

 

虫の知らせとは、

何か良くないことが起こるような感覚がすること、

という意味を持っています。

 

何があったわけでもないのに、

なんか嫌な予感がしたりすること、ありますよね?

 

胸がザワザワする、胸騒ぎがする、

そんな感覚といえば、イメージしやすいでしょうか。

 

なんだか抽象的ですが、

虫の知らせは、第六感の作用の一つとも言われており、

五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の外にある、

理屈では説明のできないものの一つなんです。

第六感の作用には、他に直感や霊感があります。

 

また、虫の知らせは、

神様のサインなんて言われることもあります。

 

スピリチュアルな話になりますが、

タロット占いをしたことは、ありますか?

 

タロット占いで使うタロットカードの中には、

愚者というカードがあります。

 

この愚者のカードは、

愚かな若者のうしろを犬が歩いている、

という絵柄をしているカードです。

 

実は、この絵柄の中の犬は、Dog=Godとして、

前を歩いている愚かな若者が、

道を誤って進んだ時に、正しい道を教え、

軌道修正させてくれる役割をしています。

 

虫の知らせも、この愚者のカードの犬と同じように、

私たちにサインを送ってくれていることから、

神様のサインと呼ばれるんですね。




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虫の知らせの語源はこんなところにあった!

さきほどのタロットカードから考えると、

虫の知らせではなく、犬の知らせの方が、

しっくりくるような気になってしまいますが、

虫の知らせは、どうして虫の知らせというようになったのでしょうか。

 

虫の知らせの言葉の意味がわかったところで、

今度はその語源を見ていきましょう。

 

虫の知らせという言葉の語源は、

日本由来のものと中国由来のものの、

二通りの説があります。

 

虫の知らせの語源、日本編

まずは、日本編から紹介します。

 

虫の知らせの語源、

それは江戸時代までさかのぼります。

 

当時、人々は、

人間の体の中には、9匹の虫が住んでいて、

その虫によって、人間の感情や意識が操られている、

と考えていたんですね。

 

虫によって感情が操られている、

なんてとっても不思議な考えですよね。

 

そして、この体の中の虫が、感情や意識を操ることで、

理屈では説明できないような不思議な体験や、

奇妙な現象を起こしている、と考えたところから、

 

虫の知らせ、という言葉がなりたち、

現代まで続いている、と言われています。

 

虫の知らせの語源、中国編

続いて、中国編を紹介していきます。

 

実は、先ほどの日本編よりも、

これから紹介する中国編の方が有力だ、

と言われているんです。

 

さすが中国四千年の歴史!といった感じでしょうか。

 

さて、日本編では、

9匹の虫が体の中で、感情や意識を操り、

結果として不思議な体験や感覚を覚えさせている、

という話でしたね。

 

一方、中国から伝わったとされる語源というのは、

道教の「三尸(さんし)」と呼ばれる、

3匹の虫にまつわる話から来た、とされています。

 

三尸というのは、

頭の中に住んでいる上尸、

腸の中に住んでいる中尸、

足の中に住んでいる下尸、

からなります。

 

道教では、

人間の体の中には、3匹の虫(三尸)が住んでいて、

その虫が、人間の行動をくまなくチェックしている、

と教えられていました。

 

人間が何か悪いことをしたとき、

誰が見ていなくても、その虫は体内から、

その様子をしっかりと見ているのだ、という教えです。

 

そして、十干と十二支を組み合わせた、

60日で一回りする周期である干支の中の庚申の日に、

その虫は、人間の体を抜け出し、神様のところへ行きます。

 

そして、そこで神様に、

人間がどんな行動をしていたかを報告するのです。

 

この人間は、こんな素敵な行動をしたよ!

この人間は、こんな悪いこともしたよ!

と、60日間にあった出来事を、きっちり報告してしまいます。

 

そして、悪い報告をされてしまった人間は、

寿命を縮められてしまうと教えられていたんです。

 

これは、なんとも怖い話ですよね。

 

もちろん悪いことをしなければいい話ではありますが、

人間なので、ついうっかり、ということもあります。

 

そんな時は、

黙って寿命が縮むのを受け入れるしかないのか?

 

そんなことはありません。

 

そんな救いのない教えだったら、嫌ですよね。

 

庚申の日、三尸は人間が寝ている間に、

体を抜け出し、神様のもとへ向かいます。

 

ということは、人間が寝なければ、

三尸は体から抜け出すことができないのです。

 

そのため、中国からこの教えが伝わってきたとされる、

平安時代のころから、庚申の日は夜を明かす、

というのが定着していきました。

 

そこから、庚申待(こうしんまち)という行事が生まれ、

三尸が神様のもとへ行かないよう、

庚申の夜は、村人たちが集まって神様を祀り、

みんな酒を飲んだりしながら、夜を明かした、

と言われています。

 

そして、この三尸が悪いことを報告する、

というところから、「虫の知らせ」という言葉がうまれ、

なにか悪いこと、嫌なことが起きそうな予感がする、

という意味を持った言葉となった、とされています。




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他にもあった!虫のつく慣用句

さて、虫の知らせの語源を紐解いていく中で、

日本でも、中国でも、体の中に虫が住んでいる、

という考えが元にありましたね。

 

実は、他にも「虫」のつく慣用句は、たくさんあるんです。

 

虫がいい

虫が好かない

虫唾が走る

虫の居所が悪い

腹の虫がおさまらない

 

などは、聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

何気なく使っていた言葉でも、語源を知っていくことで、

印象がずいぶんと変わるものですね。

 

言葉って面白いですね。

関連記事:末広がりの意味!縁起が良いと言われる理由は?

虫の知らせって、どんな風にやってくる?

虫の知らせの意味や語源を紹介してきましたが、

それでは、虫の知らせってどんな風にやってくるのでしょう?

 

よく聞くのは、予知夢を見たり、

親族などが亡くなるときに、突然その人のことが浮かぶ、

といったところでしょうか。

 

他には、ふと線香の匂いがしたり、

何もないのに、飼っている犬や猫が騒ぎ出したり、

というのも比較的よくある虫の知らせです。

 

冒頭のエピソードのように、

なんとなくいつもの道を通るのをためらって寄り道したり、

なんとなく飛行機や新幹線を変更したり、

という、「なんとなく」ということも多々あります。

 

このなんとなく、の場合は、あとになって何かが起きてから、

「あれは、虫の知らせだったんだ!」と知ることが多いですね。

関連記事:ピンキリ語源や使い方!ピンの意味は?どっちが上?

虫の知らせの使い方とは

最後に、虫の知らせの使い方を例文で紹介します。

 

祖父が夢に出てきたのは、虫の知らせかもしれない、

と、起きてすぐさま私は祖父の家へと向かった。

 

携帯が鳴ったとき、虫の知らせなのか、

僕にはそれが訃報だとわかり、出るのをためらってしまった。




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関連記事:コンプライアンスの意味や使い方!簡単にわかりやすく解説!

最後に

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、虫の知らせの意味や語源、使い方について解説をしてきました。

 

まさか寝てる間に、

悪いことを神様に報告している虫の話から、

虫の知らせという言葉ができているなんて、

思わなかったのではないでしょうか。

 

普段耳にする言葉でも、

語源を調べてみると、意外な発見があるかもしれません。

 

この機会に、気になる言葉を調べてみてはいかがですか?



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