准教授と助教授の違い!どっちが上?講師は?

テレビでニュースなどを見ていると、

コメンタリーとして大学の先生が出てくる事がありますよね。

 

ただ、その先生の肩書きは「教授」・「講師」・「准教授」に「助教授」と色々です。

特に准教授と助教授は言葉が似ていて違いが判りませんよね。

 

そこでここでは、准教授と助教授はどっちが上なのかなどの違いについて、

また似た場面で使われる講師など他の職種についても説明します。

 

准教授・助教授の言葉の違いが気になる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。




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教授とは?

准教授と助教授はどっちが上なのかなどの違いについてや似た場面で使われる講師に

ついても説明する前に、まずは基本となる「教授について」説明しましょう。

 

教授と言うと「大学の偉い先生」というイメージがあると思いますが、

実際その通りで、教授は大学の教える立場の中では一番偉い立場になります。

 

教授の仕事は先生として授業をするという仕事もありますが、

自分の専門分野の研究も大事な仕事です。

 

教授については「学校教育法」という法律できちんと定められており、そこには

「教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の特に優れた知識、

能力及び実績を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」と書かれています。

 

ちなみになるのが難しいが憧れやすい職業として

「医者・弁護士・大学の教授」がありますが、

医者は全国で約31万人、弁護士は約3.6万人、教授は約7万人になります。

 

なれる人数だけで言うと、医者が一番多いですね。

また弁護士より教授の方がなれる数が多いので

「3つの職業の中では教授になれるってそこそこ簡単?」と思いがちですが、

実際はそうではありません。

 

医師も弁護士も試験に合格さえしてしまえば独立して一人でもできるものの、

教授は私立か国公立の教育機関に属さないといけない為、定員というものがあります。

 

能力も大切ですが、実質的な枠組みというのが決まっているので

どんなに頑張ってもあぶれる時はあぶれます。

ですから実際に教授という職業に就職するのは、かなり狭き門と言えます。

理事長・学部長とは?

ちなみに、大学には「理事長」「学長」と呼ばれる人もいます。

特に最近は、日大タックル事件もあってよくこれらのワードを耳にしますよね。

 

この人たちについても少し説明しておきましょう。

 

まず理事長から見ていきますね

 

理事長というのは「私立」で使われる言葉です。

大学だけでなく、高校などでも使われます。

理事長とは、学校の経営面から見たトップの人です。

企業で例えるなら、社長や代表取締役という立場の人ですね。

 

教授は理事長から見れば「サラリーマン」と同じです。

 

では次に学長を見ていきましょう。

学長は私立でも国公立でも使われる言葉ですが、

私立と国公立では意味合いが少し変わってきます。

 

私立で使われる学長は、学校の教育面から見たトップの人です。

企業で例えるなら、具体的に仕事をまとめあげるリーダーのような人ですね。

国公立で使われる学長は、私立の理事長・学長が合体した意味になります。

つまり、学校の経営面・教育面両方のトップという事ですね。

 

私立・国公立どちらの場合でも、学長から見れば教授は部下という立場になります。




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准教授とは?

教授は教授の上に来る理事長・学長の意味が分かったところで、

本題の「准教授と助教授の違いや立場」について見ていきましょう。

 

まずは准教授からです。

准教授とは、教授の次に偉い(職階が高い)人になります。

 

准教授も教授と同じく学校教育法できちんと仕事が定められており、

「准教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の優れた知識、

能力及び実績を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、

又は研究に従事する」

となっています。

 

准教授も、仕事は学生に対して授業をしたり、自分の研究をするという事ですね。

ただ准教授の場合は、教授の助手をするという仕事もあります。

助教授とは?

では次に、助教授について見ていきましょう。

 

助教授は、“旧”学校教育法では以下のように定められていました。

その内容は「助教授は、教授の職務を助ける」

 

これだけです。

逆に言えば、「それしかできない」とも言えます。

 

教授が「あなた自身も研究をして良い」と許可すれば勿論研究をする事ができますが、

教授がダメと言えば当然できません。

つまり、助教授とは完全に教授のサポート役として定められています。




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現在、助教授はない

先程助教授について説明しましたが、“旧”学校教育法と書きました。

 

学校教育法は2007年に大幅に改正されて、今では法律が変わっています。

つまり、昔の話です。

 

では現在の助教授はどうなのかというと、実は助教授という職種はありません。

2007年に学校教育法が改正されると共に、廃止されました。

では助教授はどうなったかというと、助教授は現在「准教授」と呼ばれています。

 

でも、なぜ助教授が准教授に変わったんでしょうか。

なぜ助教授が准教授になったについては大きく分けて以下の2つ理由がありました。

 

海外では「准教授」という言葉がよく使われていたから。

助教授の仕事が限定的過ぎたから。

 

まず①の、

海外では「准教授」という言葉がよく使われていたからという理由を見てみましょう。

 

法律では「教授のサポート」と定められていた助教授でしたが、

教授の許可があれば勿論自分の研究をする事もできました。

いわば法律の抜け穴ですね。

 

ですから多くの助教授は教授の許可の元、自分の研究をしている人も多かったのです。

そして研究の成果があれば当然海外でも発表をする事があるのですが、

「助教授」という肩書を直訳すると「assistant  professor」となり

「アシスタント」という意味になってしまいます。

 

すると海外の人から

“なぜただのアシスタントが研究を発表するのか”と誤解される事が多かったそうです。

 

そこで海外に合わせて助教授という言葉を廃止し、

「associate professor」つまり准教授と言う職種を新たに作りました。

 

これで准教授(元助教授)が誤解される事もなくなりました。

 

次に②の、助教授の仕事が限定的過ぎたからという理由を見てみましょう。

 

助教授は「教授のサポート」という仕事しか法律で定められていませんでしたが、

教授のサポートは事務仕事ではないので、

実際教授をサポートできるくらいの人となるとそれなりの知識を持った人しか

なる事ができません。

 

当然知識は教授の言っている事を理解できるレベルの人ですが、

その中には、教授を上回るほどの研究熱や知識を持った人も多くいました。

 

ただ、法律では「教授のサポートをする」としか定められていないので、

助教授が自分の研究をしたり主体的に学生に授業するという事は教授の指示が必要で

自由にできませんでした。

 

そして時代が流れ、そんな人をただ教授の助手にしておくだけでは

もったいないという事で、助教授の言葉が廃止されると共に

自由に研究や授業ができるという仕事が追加されました。

 

助教、助手、ポストドクターの違いは?

大学では教授や准教授の他に「講師」という肩書の人がよくできますよね。

では講師とはどういう立場の人なのでしょうか。

 

ではさっそく講師の説明…に移る前に、先に

同じく大学の職種である「助教」と「助手」そして「ポストドクター」

について説明をした方が分かりやすいので、

まずは助教・助手・ポストドクターについて説明します。

 

先に説明しますが助教と助手とポストドクター、そして講師の立場関係は

講師>助教>助手=ポストドクター

となっています。

 

まずは助教から見ていきましょう。

ちなみに助教は2007年に廃止された助教授と言葉が似ていますが、

助教授を縮めて助教となった訳ではなく全くの別物なので注意してくださいね。

 

助教は学校教育法では以下のように定められています。

「助教は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の知識及び能力を有する者であつて、

学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」

 

助教は研究者としては一番下っ端で、

研究の成果が認められれば講師に昇格する事ができます。

 

次に助手です。

助手は学校教育法では以下のように定められています。

「助手は、その所属する組織における教育研究の円滑な実施に必要な業務に従事する」

 

助手は研究者というよりサポート面が強い職種です。

仕事はすでに廃止された准教授に似ていますが、サポートの範囲が「教授」だけでなく

「その所属する組織」となっており、仕事の幅は大きく広がっています。

 

最後にポストドクターです。

よくポスドクとも呼ばれる人達ですが、この人達はどういった立場の人なのでしょうか。

 

ポストドクターはドクターとついているので「医者?」と間違われる事もありますが、

ポストドクターは医者の事ではありません。

 

ポストドクターのドクターは、「博士号」と呼ばれる資格の事を指します。

 

では詳しく見ていきましょう。

ある人が大学に入学したとします。

 

医療系など特殊な部を除いて、だいたいは4年で大学を卒業します。

 

ですが大学には大学院というさらに上の学校があり、

試験に合格すればそこへ進学する事もできます。

 

そしてそこで2年の大学院修士課程に進みさらに3年の博士課程を経て、

その大学の教授から合格をもらえば

「博士号(はくしごう)」という資格をもらう事ができます。

 

これがドクターですね。

 

この博士号というのは研究者のパスポートとも言われ、

大学で研究を行う教授や准教授になりたければ必須と言われるほどの資格です。

大学にいる研究者はほぼ全員がこの資格を持っています。

 

ただ、冒頭でも説明した通り「大学の研究者」という職業はとても狭い門です。

 

博士号を持っているだけで研究者になれる訳ではありませんし、

定員があるのであぶれる人もでてきます。

 

そこで、博士号は持っていてもきちんとした正規の職(ポスト)につけず、

非正規や短い任期付きで研究者として活動する人がいます。

このような人達の事をポストドクターと言います。

 

ポストドクターの中にも優秀な人はいますが非正規扱いなので、

サポートという面が強いながらも

大学にしっかり雇われている助手よりも低い立場だと言われる事もあります。

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講師とは?

では、講師について見ていきましょう。

講師は、最初に説明した准教授と、さっき説明した助教・助手の中間の職種です。

 

講師の人は順調に言えばいずれ准教授・教授になれるので、

出世街道に乗っているとも言えますね。

 

法律にも「准教授(教授)になる事ができる者」とあるので、

扱いは准教授(教授)に近く、大学によっては自分の研究室を持つ事もできるそうです。

関連記事:いとこ・はとこ・みいとこ・またいとこの意味や違いは?結婚できる?

准教授と助教授、どっちが上?

では最後に、准教授と助教授などどっちが上なのか立場を見てみましょう。

 

助教授の代わりとして准教授という職種ができたので、

准教授と助教授の立場は同じです。

 

ただ、もし助教授と准教授が同時に存在していたとしたら、

立場は准教授の方が上でしょう。

 

助教授は教授の許可がなければ教授のサポート以外の事はできませんが、

准教授は自由に動く事ができますからね。

 

大学の全体の立場としては

教授>准教授(=助教授。ただし助教授は2007年に廃止)>

講師>助教・助手>ポストドクター

 

となっています。

 

理系の研究者を目指すなら読んでみよう!

 

大学の研究者というのはなるのはかなり難しい職業です。

ですが、大学がある限りその職種自体がなくなる事はありません。

 

ですから、覚悟を決めて目指してみるのもおすすめです。

そこでおすすめしたいのが、こちらの本です。

研究者を目指すという事は何か研究したものがあると思いますが、

具体的にどういう風にテーマを決めてどういう風に研究を行うかを決めていく

というのは中々難しい作業になります。

 

また、学会の発表の仕方まで現役の教授がノウハウを全て記してくれていますので、

これを読めばなんとなくイメージが付くと思います。

 

理系の研究者を目指す方は、ぜひこちらを読んでみてくださいね。

 

行き詰った時におすすめの本!

 

こちらは特に大学生に読んでほしい本です。

 

何か物事を進めていくと、ノリノリで進めていたはずなのに

何かしら行き詰る事がありますよね。

 

特に大学生の研究や卒論は期間が厳しく決められており

それを過ぎると留年という事にもなってしまいます。

 

そんな時は、この本を読んでみましょう。

研究や卒論のテーマや内容は違えど、人が「行き詰った…」となるのには

共通点があります。

 

その共通点にスポットを当てた本なので、こちらを読めば

具体的に自分がどこで行き詰まっているのかが分かりますよ。

 

また、現在自分の研究や卒論がうまく行っている人でも、もしもの為に

お守り代わりに持っていると心強いですよ。




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関連記事:ピンキリ語源や使い方!ピンの意味は?どっちが上?

まとめ

助教授は以前は教授に次ぐ大学の職種として存在していましたが、

海外から誤解されやすいのと

仕事がかなり限定されて不便な事から2007年に廃止されました。

その代わりに作られたのが、准教授です。

 

また、大学には准教授のほかに

講師・助教・助手・ポストドクターなど色々な職種があります。

 

ニュース番組で大学の先生が紹介された時は、その人の

肩書きなどに注目してみるのも面白いですよ。





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