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普段車で走り慣れている安全な道も、
路面凍結してしまうと一気に危険な道路に早変わりします。
路面凍結情報が予め分かっていればそれなりに注意もできますが、
知らずに走ってしまうとものすごく恐ろしいですよね。
でも、例え他から情報がなくても、その日の気温や時間帯、前日の天気などで
「路面凍結しているかも」と予測する事はできるんです。
そこでここでは、路面凍結の条件や時間帯、気温の目安や対策についても
詳しく解説します。
路面凍結の事故が怖い方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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路面凍結って何?

路面凍結の条件や時間帯、気温の目安や対策についてを解説する前に、まずは
「路面凍結とは何なのか」について見ていきましょう。
路面凍結とは別名「アイスバーン」とも呼ばれるもので、
「道路が凍る」という現象です。
もっと詳しく言えば、「道路の表面が氷で覆われる」事です。
道路の表面が凍ってしまうと、通常の車のタイヤではうまく道路を捉える事ができず
ツルツル滑ってしまいまともに走る事ができません。
ですから気付かずに路面凍結した道路を走ると大事故に繋がります。
どうして路面凍結が起こる?
どうやって路面凍結が起こるのか、その仕組みを見ていきましょう。
路面凍結は、雨や雪が降る、霜が降りるなどすると起こる可能性があります。
雨が降った場合
雨が降り、その日が晴れず気温が低くなりすぎると
道路に降り注いだ雨が乾く前にそのまま水分が凍結して道路の表面が凍ります。
雪が降った場合
雪が道路に降り積もった後、車が何度もその道路を通る事で雪が解けます。
しかし、その溶けた雪が乾ききる前に気温が低くなるとそのまま道路の上で凍ります。
霜が降りた場合
昼間暑く、しかし夜に急激に気温が冷えると空気中の水蒸気が霜となり
地面に付着します。
そのまま気温が上がらなければ凍ってしまい、道路が凍結します。
このような仕組みで路面凍結は起こります。
アイスバーンの他にもいろいろある「バーン」
路面凍結については分かりましたね。
ところで、路面凍結はアイスバーンと呼ばれているものの、
アイスバーンと似た名前の、道路障害の現象がいくつかあります。
似ていますが微妙に違いますので、ここで解説しますね。
ミラーバーン
アイスバーンのひとつで路面凍結の事を指すのですが、
こちらはさらにプラスアルファがあります。
ミラーバーンは、雪や雨によって凍結した道路が
何度も車を走行させる事で研磨するように磨かれ、
スケートリンクのように「鏡面状態」になる事です。
ただでさえツルツルして走りにくいのに、そこに車や街のライトが反射してしまい、
目がチカチカして運転しづらくなります。
ブラックアイスバーン
こちらもアイスバーンのひとつで路面凍結の事を指すのですが、
こちらも同じようにプラスアルファがあります。
雪や雨によって凍結した道路ですが、凍った水分の膜が薄く、一見
「ただ濡れて黒くなった道路」に見える現象です。
山道などに多く、「道路が濡れているだけか」と勘違いしてスピードを落とさずに
走行してタイヤが滑り事故を起こすという例がいくつもあります。
アイスバーン、ミラーバーン、ブラックアイスバーンは
どれも運転手にとってはこわい現象ですので、覚えておいてくださいね。
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路面凍結の条件や時間帯は?気温の目安は?

ではここで、路面凍結が起こる条件や時間帯、気温の目安などを見ていきましょう。
路面凍結は、「道路が濡れている事」が大前提
特に冬、あまりに寒いと「明日道路凍ってないかなあ…」と心配になりますよね。
ただ、ここで一つ頭に入れておいてほしい事があります。
それは、「路面凍結は道路が濡れていないと起こらない」という事です。
路面凍結は、道路の表面に降り注いだ水分が凍る現象です。
道路がカラカラに乾いている状態であれば、
いくら寒くても路面凍結は起こりません。
ただ、雨や雪が降らなくても昼と夜の温度差で霜が降りたり、
何らかの原因で道路が濡れたりすれば路面凍結は起きます。
雨や雪が降っていないから100%大丈夫、とは言い切れないので
色んな状況を想定しておいてくださいね。
路面凍結は気温何度で起こる?気温の目安は?
路面凍結は、雨や雪が降って道路が濡れている状態で気温が下がり、
道路の表面の水分が凍ると起こります。
ただ、凍ると言っても具体的に気温がどれくらい下がれば凍るのでしょうか?
ここではそれを紹介します。
皆さんも知っていると思いますが、水は0℃で凍ります。
ですから基本的に、気温が0℃以下(お天気ニュースでは「氷点下」と言われる気温です)
になると道路の水分は凍り始め、
気温が3℃以上になると、その氷が解け始めると言われています。
ただ、これは実際にはあまり当てはまりません。
なぜなら、気温と言うのは「地面から1.5m上に離れた所の温度が基準」だからです。
これは人の体の大きさに合わせている為そうなっています。
ですが道路というのは地面にくっついています。
そして、自然の現象として
温かい空気は上に、冷たい空気は下に流れるようになっています。
例えば天気予報で気温が「3℃」と言われていても、それは地面から1.5m
伸びあがったところの気温になります。
地面と密着している道路は気温がそれより低く、0℃になっている事もあります。
0℃という事は路面凍結が起こる気温ですよね。
また、道路によく使われているアスファルトは
熱を逃がしやすい性質があり、さらに低い温度の影響を受けやすいです。
ですから、
「地面の温度は実際の気温より何度か低い」という事を頭に入れておく必要があります。
気温の目安としては、
気温が5℃を下回るようなら路面凍結の対策をしておく必要があります。
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路面凍結した氷が溶けだす時が一番危ない
地面の温度が3℃以上になると、路面凍結していた氷が解け始めます。
ですが、一番危ないのはこの温度の時かもしれません。
完全に水分になった氷なら大丈夫ですが、氷が解けている途中、
つまりシャーベット状態になった道路はとても滑りやすくなっています。
特に見た目には氷が解けたように見えるので、「やっと路面凍結なくなったか」
運転手も油断をしがちです。
路面凍結も危険ですが、暖かくなって氷が溶けだした頃にも注意してください。
路面凍結しやすい道路はどこ?
雪国で普段から雪が良く降り地面がしょっちゅう凍っているとなると
普段から路面凍結についても注意が向いていますが、
雪があまり降らない地域ではうっかり路面凍結の罠にハマりがちです。
ではここで、路面凍結しやすい道路を紹介します。
橋の上
橋の上の道路は、路面凍結が起こりやすい道路です。
橋というのは地面から浮いていますが、下から吹き上げる風で道路の気温が下がりやすく
凍結しやすい道路になっています。
また通行量もそれなりに多いので雪などが降るとその雪が車のタイヤで踏み固められて
ミラーバーンも起こしやすくなるので注意が必要です。
交差点
交差点は車の通行量が非常に多く、道路に積もった雪が半分溶けた状態で
踏み固められてミラーバーンになっている事の多い道路です。
滑りやすく目移りしやすい、しかも車が多く多重事故に繋がりやすいので、
運転する時はかなり注意が必要です。
山道の日陰
山道はただでさえ気温が低くなりがちです。
日が当たって氷が解けたような道路でも、
日陰は低い気温を維持してしまい路面凍結したままという事がよくあります。
気温が低い日に山道を走る場合、日陰を通る時は気を付けましょう。
トンネルの出入り口
トンネルの出入り口は風が強く、
地面の温度が他より下がりやすいので路面凍結しやすくなります。
また、雪が降っていてもトンネル内は雪がない事が多いためスピードを出し、
そのままのスピードでトンネルを出た瞬間に
路面凍結した道路にタイヤを取られて事故を起こすという事がよく起こっています。
路面凍結しやすい時間帯は?
では、路面凍結が起きやすい時間帯はあるのでしょうか。
あります。
それは、「夜の時間帯」または「朝の早い時間帯」です。
これらの時間帯はどちらも太陽が出ておらず気温が下がりやすいので、
路面凍結が非常に起こりやすい時間帯になります。
もし深夜の走行や朝早くに出かける場合は、特に路面凍結に注意してください。
路面凍結は、滑ったら最後!
車には、危ない時でもさっと止まれる「ブレーキ」という機能がついています。
「あっ!危ない!」と思った時に急ブレーキを踏むと衝撃はあるものの、
一応は止まれる訳です。
ですが、路面凍結した道路の場合は違います。
まず、路面凍結した道路の場合、ブレーキの性能は1/10に落ちます。
つまり、車が止まるのに通常の10倍の距離が必要な訳です。
さらに、路面凍結した道路ではブレーキ自体が全く効かなくなる事もあります。
路面凍結では滑り過ぎて、タイヤが道路を噛めなくなる可能性があります。
この状態を「タイヤがロックする」と言い、そうなると
タイヤは制御不能になり当然ブレーキも効かなくなります。
目の前に別の車があってぶつかりそうそうになっても、
車を止める術はないので車中からただ見守るしかありません。
路面凍結したら、ブレーキの性能は1/10に落ちる事、また
ブレーキ自体が効かなくなる事もあるという事をよく覚えておきましょう。
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路面凍結の対策は?

では、路面凍結しそうな道路を走る場合の対策は何かあるのでしょうか。
ブレーキをかける時は、ソフトブレーキをかける
車が滑ると、急いで止まらせようと焦って思い切りブレーキを踏みこみがちです。
ですが、これはダメです。
逆に急ブレーキをかけるとその場でタイヤが空回転してタイヤロックになりがちなので、
ゆっくりと優しく踏み込むようにブレーキをかけましょう。
車間距離をしっかり取る
滑ってもほかの車にひどくぶつからないように、路面凍結をしそうな道路では
特に車間距離をしっかり取ってください。
万が一滑っても、車間距離が開いていればすぐにぶつかるのは避ける事ができます。
急にハンドルを切らない。
路面凍結した道路では、急にハンドルを切るとこれまたタイヤが空回転して
逆に滑りやすくなります。
滑りやすそうな道路では、急ブレーキ・急ハンドルなど「急な動作」はご法度です。
何事もゆっくりと行いましょう。
スタッドレスタイヤに変える
路面凍結に強いタイヤと言えば、スタッドレスタイヤです。
スタッドレスタイヤは特殊なゴムを使用しており、普通のタイヤよりグリップ力が
強いのでツルツル滑る氷でもがっちり捉えてくれます。
明らかに寒い地域に行く・雪が降るのが分かっているという場合は、
必ずタイヤをスタッドレスに変えてから行きましょう。
スタッドレスも100%滑るのを防ぐ訳ではありませんが、
普通のタイヤで行くよりは比べ物にならないくらい安全です。
急な路面凍結にはコレ!
ただ、「異常気象でいきなり雪が降った」「そんなに寒くなかったのに道路が凍っていた」など、
全く予測しない形で路面凍結に出くわす事もありますよね。
当然タイヤは普通のままで、スタッドレスタイヤなども付けていません。
そんな時におすすめなのが、こちらのスプレーチェーンです。
こちらは普通のタイヤにスプレーするだけで
スタッドレスタイヤのような強いグリップ力を発揮してくれる頼もしいアイテムです。
勿論本物のスタッドレスタイヤの方が性能は上ですが、
急に路面凍結した道路を走らなければいけなくなった時など、
スタッドレスタイヤに変える時間がない時の応急措置として使えます。
いざという時頼りになりますし、小さくて荷物にもならないので
車に1つ積んでいるとかなり心強いですよ。
歩きにも便利!スタッドレス靴グッズ
雪が降って路面凍結が起きそうな時におすすめなのが、
こちらのコロバンドと呼ばれる滑り止め靴グッズです。
こちらは普通の靴にひっかけるだけでスパイクのような機能を追加する事ができ、
雪による転倒などを防いでくれます。
「え?靴に付けるなら車は関係ないんじゃ?」と思いがちですが、
これなら雪の降る道を歩いても雪がつきにくいですから車に乗り込む時も
雪を落としやすいですし、滑ってアクセルブレーキを踏み損なうという事もありません。
足元は車を操作する大切な部分です。
ですからむしろ、足元こそ足を取られないようにしっかりと気を配らなければいけません。
雪で路面凍結しそうな時は、ぜひこのグッズを用意しておくといいですね。
雪が降った時、車を走らせる前に行う事。

また、雪がひどく降って積雪した場合は、
車を走らせる前にいくつかしなければいけない事があります。
車に乗っている雪は、全部払い落とす
雪が降ると、当然車の上にもキレイに降り積もります。
そして車の屋根に雪を乗せたまま走っている車を見かける事もありますが、
これはとても危険です。
何かの衝撃で車がガタンと動いた場合、屋根に乗っている雪が
フロントガラスにドサドサと落ちてきて視界が一気になくなる事があります。
また、そうでなくても走っている内に車から道路に雪が落ちて
それが路面凍結の原因にある事もあり、ほかの車の走行の迷惑になります。
もし車に雪が積もっている場合は、車の屋根、ミラー、トランクなど全ての雪を
払い落としてから走行するようにしましょう。
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靴についた雪を落としてから車に乗る
忘れがちなのが、靴についた雪です。
靴に雪がついたままの状態で車に乗ると、アクセルやブレーキに雪がつきます。
そうなるとツルツルと滑りやすくなり、うっかり踏み滑る事があります。
車に乗り込む直前に、ブラシなどで靴の雪をキレイに取るか
靴を履き替えるかしましょう。
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最後に
路面凍結は無作為に起こるのではなく、きちんとした条件の元で起きています。
ですから、走る時間帯や気温の目安、道路の特性などを考えれば
ある程度の予測はできる訳です。
車はひとたび事故を起こすと大惨事に繋がります。
うっかりで取り返しのつかない事を起こさないように、
路面凍結しそうな道路を走る時はしっかりと対策してくださいね。
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