晩夏の候の時期はいつからいつまで?意味や使い方も詳しく解説!

手紙や公文書などでよく使われる時候の挨拶です。

そもそも、時候の挨拶って必要なの?と思いますよね。

 

普段の生活の中の会話でも、

「暑くなってきましたね」

「そろそろ雪の降る季節になりましたね」

なんて言葉を会話の最初にしませんか?

 

何気ない社交辞令のような挨拶ですが、これも時候の挨拶なのです。

それを礼儀文として、手紙や公文書に使っているのです。

 

最近はそういう季節の挨拶を含めて手紙を書くことも減ってきました。

もっとも、携帯の普及、そしてメールやSNSの普及で、

「手紙を書く」こと自体の機会が減ったとも言えるのです。

だからこそ、今一度、きちんと時候の挨拶を理解したいものです。

今回はその中の1つ「晩夏の候」を取り上げたいと思います。




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晩夏の候の意味は?

読み方は難しいわけでもなく、「ばんかのこう」と読みます。

晩夏とは、いわゆる夏の終わり、夏の末の時期のことです。

つまり、「晩」という字は、夜・夕方の意味だけではなく、「終わりが近い」という

意味もあるのです。

 

「晩年」という言葉も「一生(年)の終わり」という意味なのです。

そして、「候」の意味は「○○の季節になりましたが」という意味になるのです。

ですから、晩夏の候=夏が終わろうとしている季節となりましたが、という意味で

用いられるのです。

 

ちなみに「晩夏」は季語としても使われることも多いです。

 

暦の上では、夏の終わり=立秋となり、立秋の頃を晩夏と言います。

このことから、立秋の後の挨拶として、晩夏という言葉を使います。

また、手紙を出す時は、暑中見舞いではなく、残暑見舞いとなるのです。

 

つまり、晩夏の候の時期としては、立秋あたりからを指します。

しかし立秋は毎年日にちが違うので、何月何日からという明確な日にちはありません。

毎年カレンダーをチェックしてから使うようにしましょう。

大体、毎年8月7日頃が立秋なので、それから1カ月ほどのことを晩夏の候とします。

1か月ほど、としているのは、9月に入っても暑さが残っているためと

考えられています。

 

ですので、残暑見舞いを出す際には

「晩夏の候、いかがお過ごしでしょうか」

という挨拶を書くと良いでしょう。




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晩夏の候の時期っていつからいつまでなの?

夏は以下の3つに分けられます。

初夏・仲夏・晩夏、この3つに分けることが出来ます。

初夏とは立夏(5月6日頃)から芒種(6月6日頃)の前日、

仲夏とは芒種から小暑(7月7日頃)の前日まで、

晩夏とは小暑から立秋(8月7日頃)の前日まで、と分けることが出来ます。

 

初夏は夏の初め、仲夏は真ん中、晩夏は終わり、ということです。

ここで疑問が生じます。

先ほど、晩夏の候の時期は8月7日頃からと述べましたね。

しかしこの分け方だと、小暑からとなっており、7月7日からということになります。

1か月も違うのはおかしいですよね。

ではどちらが正しいのでしょうか。

 

実はここで分けた3つの夏のこととは暦の上での話になります。

つまりは旧暦となり、現在はこの日にちより1カ月ずれるのです。

実際の季節に合わせて8月中旬を晩夏の候とする人がほとんどなのです。

 

しかし旧暦の7月7日頃からの手紙に晩夏という言葉を使っても特に問題は

ありませんので、その頃に「晩夏」と使っても間違いではありません。

 

また、同じ8月7日頃からの手紙に使える言葉として、

「残暑の候」という言葉があります。

これも、晩夏の候と同じ意味で、同じ使い方をします。

 

ほぼ違いはありませんが、違いがあるのは残暑の候の方が少し時期が遅いということと、

残暑見舞いによく使われることくらいです。

夏の終わりをはっきりと表現したい時は、晩夏の候を使うといいでしょう。

 

ちなみに、8月23日頃からは「処暑」という時期に変わり、

それが終わる9月8日頃からは「白露」という時期に変わります。

白露は秋の季語にもなるので、「晩夏」は8月7日頃から9月7日頃の1カ月ほど

ということになるのです。




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晩夏の候の使い方と例文

 

では実際に「晩夏の候」を使うのはどんな時なのでしょうか。

先ほども言いましたが、これは季節の最初の挨拶でよく聞かれます。

あくまで文章の書き出し部分にあたるので、あまりかしこまらずに、

間違わず使えれば問題ありません。

 

では、晩夏の候を使う場合の冒頭と結びの例文を紹介します。

 

・晩夏の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

(本文)

残暑厳しい折、くれぐれもお体ご自愛ください。

 

・晩夏の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。

(本文)

末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

これらはビジネス向けとなります。

こういった文章は見ることの多い文章ではないでしょうか。

ビジネス向けの文章は、相手様や相手の会社のことを挨拶で褒めるのです。

 

次は友人などへ少し柔らかい表現をした例文を紹介します。

 

・晩夏の候、まだ強い日差しが照りつける日々ですが、お元気ですか。

(本文)

ご家族のご健康をお祈りいたします。

 

・晩夏の候、今年初めて育てている菊の花が最近咲き始めました。

(本文)

これからも残暑が続きそうですので、体にはくれぐれもお気をつけください。

 

などと、少し表現を変えて使用することが出来ます。

 

友人への手紙ですから、自分の周りの出来事や家族のことなどを

入れると相手に自分の気持ちや季節の風景などが伝わりやすいです。

その際はこの例文のような短さではなく、もう少し長くなっても大丈夫でしょう。

ただし、伝えたいことをいくつも入れず、1つの話題で膨らませましょう。

関連記事:コンプライアンスの意味や使い方!簡単にわかりやすく解説!

他の時候の挨拶にはどんなものがあるの?

晩夏の候以外の時候の挨拶にどんなものがあるかご存知ですか?

一部を紹介しますね。

 

春・・・春暖の候、新緑の候、立夏の候、向暑の候 など

夏・・・大暑の候、猛暑の候、立秋の候、秋分の候 など

秋・・・紅葉の候、立冬の候、師走の候、冬至の候 など

冬・・・初春の候、節分の候、立春の候、早春の候 など

 

実は、この「○○の候」の○○の部分の言葉は、二十四節気になるのです。

二十四節気とは、1太陽年を24等分して表現された季節の言葉です。

それを用いて、時候の挨拶としているのです。

 

これらも旧暦上での分け方となるため、実際の季節感とはずれているので、

使い方が難しく、ややこしいと感じることもあるでしょう。

しかし、現在は、現在の季節感を大切にして時候の挨拶をしていることがほとんどです。




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関連記事:向秋の候の時期はいつからいつまで?意味・読み方や例文もご紹介!

まとめ

時候の挨拶は時期がある程度決まってはいますが、必ずしも厳守しなければ

ならないというわけではありません。

難しく考えず、相手に手紙が届く頃を考えて言葉を選びましょう。

 

今の時代、なかなか改まった文章や手紙を書く機会も減りました。

しかも、時候の挨拶を含んだ文章や手紙であれば尚更機会がないと思います。

しかし、いつの時代も「手紙」はとても嬉しいものです。

その嬉しい手紙に、季節を感じる言葉や表現が書かれていると

とても素敵ですよね。

そんな素敵な手紙を今一度書いてみませんか?





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