盂蘭盆会の意味や由来!お盆との違いは?

お盆の時期には親族で集まって、供養の法要などが執りおこなわれます。

子供の頃に、たくさんの人が大広間に集まって食事会をしたという

記憶がある方も多いのではないでしょうか。

 

古くから日本にあるお盆の行事ですが、お寺では盂蘭盆会という行事が

おこなわれるため、最近では盂蘭盆会とお盆が同一視されています。

 

ですが、実際には盂蘭盆会とお盆とでは行事の意味合いが違い、

その目的も違うということをご存じでしょうか。

そこで盂蘭盆会の意味と、お盆のそれぞれの意味、その違いについて詳しくご紹介します。




スポンサーリンク





盂蘭盆会とは?その意味や由来をご紹介!

盂蘭盆会とは、盂蘭盆ともいい、梵語の「アヴァランバナ」(Ullambana)を音写した

言葉で、「逆さづり」や「ぶら下げる」といった意味の言葉です。

ただしインドでは何か意味のある言葉ではなく、ごくごく普通に使われる言葉です。

 

今のように日本で仏教の大事な行事として、盂蘭盆会が伝えられたのは、

日本に仏教が伝えた中国が発祥であると考えられています。

その由来は偽経と呼ばれている「盂蘭盆経」にあります。

 

偽経とはインドなどで書かれた仏教経典の原典ではなく、中国人が独自に創ったり、

また選び出してまとめた経典のことです。

釈迦の教えがそのまま伝えられている経典とされる真経と偽経2つを、区別すべきという

考え方もありますが、日本の昔話のように、人の生きる知恵や戒めなどをまとめた

1冊の本のようなものだと思っていただければいいでしょう。

 

盂蘭盆経にある教説

盂蘭盆経に、釈尊の弟子で目連尊者という神通力を持つ人がいました。

安居といういつもは別々に修行している僧たちが一つところに集まって修行する時期に、

亡くなった母を神通力で探したところ、母は地獄におり、

餓鬼道で逆さづりの苦しみを受けていました。

 

飢えと渇きに苦しむ母に、目連尊者は水や食べ物を差し出します。

しかしどれも口に入る前に炎に変わってしまい、与えることができません。

目連尊者は釈尊に教えを請いました。

釈尊は、雨期の安居が終わる7月15日に、修行の終わった僧が反省会をおこなうので、

その僧たちに食べ物や飲み物を振る舞いなさいと教えました。

 

そして釈尊の教え通りにしたところ、

修行者たちが喜んで踊り、そこからこぼれた食べ物が、

地獄にも落ち、目連尊者の母は、餓鬼の苦しみから救われたとのことです。

 

さらに釈尊は、7月15日に仏や僧など多くの人たちに飲食を振る舞って、

供養をおこなえばその功徳によって、多くの先祖だけでなく、

今生きている人も広く救われることになると説かれました。

 

中国ではこの教えに基づき、

帝自らが盂蘭盆会をおこなったことから、仏教の大切な行事として

安居が開ける日である7月15日の解夏を中心に、7月13日から16日の4日間に

おこなわれ、今に伝わっています。

 

中国の盂蘭盆会はどんな行事?

中国での盂蘭盆会は、盂蘭盆経から発展した行事であるため、

無縁仏である餓鬼に施しを与える行事となっています。

 

中国では7月15日の中元節に、施餓鬼会(せがきえ)がおこなわれますが、

餓鬼道で苦しむ亡者に食べ物や飲み物を施すことで供養をする行事です。

そのため、中国では盂蘭盆会はご先祖様をお祀りする行事ではなく

霊魂を鎮めるためにおこなう行事とされています。

 

一方、盂蘭盆会が伝わった日本ではどのような解釈をされているのか、

詳しく見ていきましょう。




スポンサーリンク





盂蘭盆会とお盆は同じ意味?その違いとは?

盂蘭盆会が日本に伝わったのは、7世紀の初め、西暦606年頃とされており、

推古天皇が7月15日に斎会をすることに定めたという記録が残っています。

その後、斉明天皇によって、日本で初めての盂蘭盆会がおこなわれたとされています。

 

一方日本では、旧暦の7月15日頃に、先祖を迎える儀式がおこなわれていました。

こちらが一般的に広く知られている「お盆」です。

この日に先祖や亡くなった方が、浄土から戻ってくるとされ、

先祖供養のための供養をおこないます。

 

この先祖の魂を供養する風習は、古来の日本より繰り返されてきた

日本特有の儀式です。

そこに中国から伝わった霊魂を鎮める行事である盂蘭盆会と、

同じ時期におこなわれることから、2つが融合して、

今では盂蘭盆会=お盆として考えられるようになってきました。

 

ただし浄土真宗では、死の後には裁きが待っているといった考え方ではなく、

亡くなった時に仏になると考えます。

そのため盂蘭盆会は先祖供養ではなく、仏となった先祖への感謝の気持ちを

伝える行事としておこなわれます。

 

ただし仏教のそれぞれの考え方によって、その意味に違いはあるものの、

盂蘭盆会はお盆と同じものだと考えても差し支えありません。

関連記事:暑気払いの時期はいつからいつまで?6月・9月でも使える?




スポンサーリンク





盂蘭盆会やお盆はどんなことをするの?

日本での盂蘭盆会、お盆は以下のようなことをおこないます。

 

一般的に13日に迎え盆といって、盆提灯を置き、おがらを焚きます。

こうすることで先祖や亡くなった方が、間違いなく家に戻れるようにするのです。

お盆はこうやって精霊を家に迎え入れて始まります。

 

精霊が家に留まる14日と15日には、仏壇にお供えをして、供養をおこないます。

そして16日には送り火を焚き、精霊を送り出すのです。

 

盂蘭盆会は旧暦の7月、もしくは月遅れとして8月におこなうなど、

地域によっておこなう時期に違いはありますが、おこなうことは同じです。

 

一般的には先祖の霊をお迎えするために、

盆棚を組み、遺灰をうつしてお供え物や盆花を飾ります。

盆花は桔梗や萩、ほおずきなどがあります。

 

そしてお盆の間は、僧侶に来ていただいて棚経を上げていただき、

盂蘭盆会の間は家族と同じ精進料理を一日三度お供えします。

もしくはお盆の間にお墓参りをします。

 

そしてお盆の最後の日には送り火を焚いて、先祖の霊をお見送りします。

精霊流しや大文字焼きなども、送り火の一種です。

 

また町ごとでおこなわれる盆踊りの行事も、精霊を迎え入れて慰め、そして送り出すために

踊りを踊るという意味があります。

 

地域によって形は様々ですが、

先祖の霊があの世で安らかに過ごせるよう、祈りをこめた行事が盂蘭盆会、

そしてお盆なのです。

 

お盆の時の準備は、早めにしておきたいもの。

必要となるお盆提灯やお供え物がセットになったこちらがおすすめです。

またお供え物を飾る盆棚も合わせて一緒に購入しておくのをおすすめします。

関連記事:お中元が遅れた場合どうする?時期を過ぎた時の対処法を詳しく解説!




スポンサーリンク





最後に

盂蘭盆会の由来と、お盆との違いについてご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

 

国による細かな解釈の違いはあるものの、

先祖や亡くなった方を思う心、そして供養したいと願う気持ちは

時代を超えて今も生き続けています。

 

また家族で亡くなった方がいる場合に、

最初に迎えるお盆を新盆といい、親族に集まってもらって供養をおこないます。

 

毎年おこなうお盆とはまた違い、特別なお盆となりますので、

準備をきちんとおこなう必要がありますが、

無理をせず先祖を供養する気持ちを持って、戻ってきてくれた故人やご先祖と

穏やかなお盆が過ごせるようにしましょう。

関連記事:新盆見舞いの服装や金額の相場は?のしの表書きは?





スポンサーリンク


サブコンテンツ