粗品とは?意味や使い方について詳しく解説!

「参加者には粗品(そひん)をプレゼントします」

「粗品(そしな)ですが受け取ってください」

など、粗品という言葉は日常生活でよく見かける言葉ですよね。

 

ここではそんな粗品の意味や使い方について詳しく解説します。

 

粗品という言葉について知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。




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粗品とは?意味は?

粗品とは、「そしな」または「そひん」という読み方をします。

 

粗品の本来の意味は文字通り「粗末な品物」ですが、

本当に粗末なものを指す場合は

「ガラクタ」「スクラップ」「ゴミ」「くず」「ボロ」などの言葉が使われ、

「粗品」という言葉は使いません。

 

では粗品はいつ使うかと言うと、

粗品とは逆に「良い品物」の事を指します。

 

ではなぜ良い品物なの粗末な品物なんて意味を持つのかと言うと、

それは粗品が「自分がへりくだった言い方をしたもの」だからです。

 

日本には自分を下げて相手を持ち上げるという言い方があり、

粗品という言葉もその言い方に分類されます。

 

粗品とは、

「偉大なあなたにとっては粗末なものかもしれませんが、

こちらは私が用意できうるとても良い品物なります、良かったらどうぞ」

という意味合いがあるのです。

 

ですから、良い物をあえて「粗末な物」という風な言い方をするのです。

 

粗品という言葉が使われる場面としては主に2つあると思います。

 

1つめは企業の催し物などで簡単な品物を配っている時です。

「参加者には粗品をプレゼント!」というキャッチフレーズはよく見かけますよね。

 

よく広告などに堂々と粗品、と書かれていますが、

プレゼントに本当にゴミやガラクタなどを渡される事はないですよね。

 

こちらも、企業側が

「こんなものしか用意できませんでしたが、

こちらが提供できる中ではとても良い品物です」

 

とへりくだっています。

 

2つめは人が誰かに

「粗末なものですが…」と贈り物を渡す時です。

 

こちらも、本当に粗末なものを渡すわけではありませんよね。

 

「あなたにとっては取るに足らないものかもしれませんが、

良い品物なので良かったら受け取ってください」

というへりくだった言い方をしています。

 

このように粗品は、言葉としては「粗末な品物」という残念な字を使っていますが、

実際は良い品物を指すという真逆の意味を持つ言葉なんです。

 

日本には「本音と建て前」と言って

言っている事と思っている事で全く違う事を考えている事がありますが、

粗品も字面と実際に指す品物とで本音と建て前が分かれているようで面白いですね。

 

ある意味「日本」を表した言葉とも言えます。




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粗品の使い方は?

粗末の意味は分かったかと思いますので次は粗品の使い方について説明します。

 

粗品というのはへりくだった言い方なのでいつでも使っていいように感じますが、

実は使い時はある程度決まっていて、逆に使ってはいけない時もあるんです。

 

そこでここでは、粗品を使っていい場面と使わない方がいい場面に分けて説明します。

 

粗品を使っていい場合

1.参加賞やおまけ・ノベルティなどを渡す時

モデルルーム見学会など企業が開催するイベントや

結婚式や同窓会などのパーティーで行われるゲーム、

また道端やお店で行われているアンケートなどで、

来てくれた人や協力してくれた人などに

参加賞やおまけ、ノベルティーをプレゼントする時がありますよね。

 

これらのプレゼントの場合

予算がなかったり多くの人に渡すので高額なものは用意できなかったりで

例えば品物はポケットティッシュやボールペン、サランラップなど

大した事ない品物がほとんどです。

 

ただ、せっかく来てくれた人にわざわざ

「大したものではない品物ですがどうぞ」というのはちょっと印象が悪いですよね。

 

だからと言って「こちら側で準備できる最高の物を用意しました!」と言っても、

実際の中身が残念なものだと嘘つき!と思われてしまうかもしれません。

 

そこで便利に使えるのが「粗品」という言葉です。

 

粗品というとその言葉だけで品があるように感じますし、

自ら「粗末な品物」と言っているので

相手もプレゼントの中身にはほとんど期待はしません。

 

例えボールペン一本でも、「粗品だからしょうがないね~」で済ます事ができます。

 

取るに足らないプレゼントやノベルティでも、

粗品と名付ける事によってお互いにとって

気持ちの良いコミュニケーションをとる事ができます。

 

2.相手に直接品物を渡しながら会話する時

日本では円滑にコミュニケーションを図るために小さな贈り物をする事がよくあります。

 

例えばバレンタインデーの義理チョコもそうですし、

旅行に行ったら大して仲良くない人にもお土産を渡したりします。

 

例えば旅行のお土産菓子を買ってきたとして、

相手が親しい人だったら「これおいしいって評判だから買って来たよ!ぜひ食べて」

と堂々と渡す事ができますが、大して仲良くない人に

「おいしいからぜひ食べて欲しい」と言うのは少し気が引けますよね。

 

相手から見ても、そんなに仲良くないのに「あなたの為に買ってきた」風な

事を言われたら嬉しいというより少し怖く感じてしまいます。

 

こちらは相手とちょっと仲良くなりたい為にお土産を渡すのに、

逆に相手から距離をおかれてしまったら意味がないですよね。

 

そんな時にも便利なのが「粗品」という言葉です。

「粗品で悪いんだけど」と言いながら渡せば、

相手も逆に「わざわざ私にまでくれるんだ、嬉しい」と思ってくれます。

粗品とは、相手に気を遣わせない為に敢えて使う言葉でもあるんです。

 

粗品を使わない方がいい場面

便利な粗品という言葉ですが、使わない方がいい場面などあるのでしょうか。

それはちゃんとあります。

 

1.相手に正式な贈り物としてのし紙に書く場合

 

正式な贈り物というと、例えば結婚した時の結婚祝い、還暦を迎えた時の還暦祝い、

退院した時の退院祝いなど色々ありますよね。

そういう場合はのし紙をつけて渡す事がほとんどです。

 

このような贈り物を渡す時、口で「粗品ですが…」というのは問題ありませんが、

のし紙、つまり紙に書く場合は自分がどんなに「大したものではない」と思っていても

堂々と「粗品」と書くのはよくありません。

 

正式な贈り物というのは「相手のためを思って贈るもの」です。

口に出す「粗品」というのは録音でもしない限りすぐに消えてなくなり

本当は粗品ではなく良いものですという意味合いだけが残りますが、

紙に書いてしまうと「粗品」という物的証拠だけがいつまでも見苦しく残ってしまいます。

 

ですから、相手の目に長くとどまるのし紙には、

正式なお祝いには粗品と書かないようにしましょう。

 

2.お礼状を書く場合

同じような理由でお礼状などを書く場合も「粗品」という言葉はよくありません。

 

相手から贈り物をもらい、わずかだがこちらからも何か品物を贈ろうとするなら

「素晴らしい品物をありがとうございました。

こちらはわずかながらお礼です。良かったら召し上がってください」

など、「お礼」という言葉を使った方がいいですね。

 

相手が自分の為にわざわざお金と時間をかけて贈ってくれた品物のお礼として

「粗品」と書くのは逆に失礼になります。




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「粗品」の代わりに使える言葉は?

日本には事あるごとに「贈り物をする文化」がありますよね。

 

そして不特定多数にバラまく安い景品ような安価な贈り物と

知っている人に渡す正式な贈り物の中間みたいな贈り物も当然あります。

 

例えば、新しく引っ越した時にご近所に配る「よろしくお願いします」と渡す贈り物や

相手に少し迷惑をかけてしまった時の「ごめんなさい」と渡す贈り物などがそうです。

 

そんな時は「粗品」という言葉でも悪くはないのですが

粗品よりもよりふさわしい言葉があるのでここで紹介しておきます。

 

ご挨拶

引っ越してきた時や逆に引っ越す時にご近所に

ちょっとしたものを贈ったりしますよね。

 

このような場合は、

粗品と書くより「ご挨拶」と書いた方が品があって良いですよ。

 

御礼

ちょっとだけお世話になり何か贈り物をしたいが

2000円を超えるような大きな贈り物は逆に相手が恐縮してしまうので

 

1000円以下の贈り物になってしまう場合、

つい粗品という言葉を使いたくなってしまいますがこの場合は

「御礼」という言葉がおすすめです。

 

ありがとうの気持ちを伝えたいなら安いものでも

ぜひ粗品ではなく「御礼」と書くようにしましょう。

 

記念品

安くても名入りだったり何かの記念の贈り物の場合は、

粗品ではなく記念品という言葉がいいでしょう。

 

人の名前がついたものに「粗品」とつけるのは少し抵抗がありますよね。

 

もらう側としても、贈り物は

「粗品」と扱われるより「記念品」として扱われる方が嬉しいです。

 

名入りの何かを渡す場合は、粗品ではなく「記念品」がおすすめですよ。

 

お詫び

相手に何か失礼な事をしてしまったり迷惑をかけてしまった場合、

菓子折りを持って改めて相手の家へ謝罪に行くのが礼儀ですが、

その場合も申し訳なさから菓子折りののし紙に粗品と書いてしまいがちです。

 

確かにこの場合は粗品でも間違っていないのですが、

心情的にお詫びの品に「粗末の粗」という字を入れたくない事もありますよね。

 

そんな時はのし紙に「お詫び」と書きましょう。

見た目も明らかにお詫びという感じなのでおすすめですよ。




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最後に

粗品とは不思議な言葉で、「粗末な品物」と言いながら

粗末な物ではなくむしろ良い品物という意味になります。

 

少し面倒ですが、こういうへりくだった言葉が

日本で円滑にコミュニケーションを進める為に重宝されてきたのも事実です。

 

うまく使いこなせば距離が遠い人とも近くなれますし

相手に気を遣わせずに贈り物をする事もできます。

 

ぜひ上手に粗品という言葉を活用してみてくださいね。





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