月の異名一覧!由来や意味についても詳しく解説!

12月は師走(しわす)とも言いますよね。

12月だけでなく、3月の弥生、10月の神無月も割と有名で知っている方は多いと思います。

 

ですが実は日本には3月10月12月だけでなく

全ての月にこのような異名がついています。

 

でも、なぜ月に異名があるのでしょうか。

普通に数字プラス月の方が暦を読む上では分かりやすい気がしますよね。

 

月の異名には何か特別な意味があったりするのでしょうか。

そこでここでは月の異名の一覧を紹介し、その由来や意味まで詳しく解説します。

日本の月の異名について気になる方は、参考にしてみてくださいね。




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月の異名の一覧

ではまず、よく知られている月の異名の一覧を見てみましょう。

 

1月→睦月(むつき)

2月→如月(きさらぎ)

3月→弥生(やよい)

4月→卯月(うづき)

5月→皐月(さつき)

6月→水無月(みなづき)

7月→文月(ふみづき・ふみつき)

8月→葉月(はづき)

9月→長月(ながつき)

10月→神無月(かんなづき)

11月→霜月(しもつき)

12月→師走(しわす)

 

これが一般的なつきの異名となっています。

もしかしたら「学校の授業で習った気がする…」という方もいるかもしれませんね。

 

ですが実はこの他にも、月の異名はあります。

例えをあげてみますね。

 

1月→霞染月(かすみそめづき)、初春(はつはる)など

2月→仲春(ちゅうしゅん)、初花月(はつはなつき)など

3月→晩春(ばんしゅん)、桃付き(とうげつ)など

4月→麦秋(ばくしゅう)、植月(うえつき)など

5月→早苗月(さなえつき)、五色月(いろいろつき)など

6月→炎陽(えんよう)、水月(すいげつ)など

7月→初秋(はつあき)、蘭月(らんげつ)など

8月→月見月(つきみつき)、紅染月(べにそめつき)など

9月→菊月(きくつき)、晩秋(ばんしゅう)など

10月→雷無月(かみなかりつき)、神去月(かみさりつき)など

11月→神楽月(かぐらつき)、雪待月(ゆきまちづき)など

12月→募歳(ぼさい)、春待月(はるまちつき)など

 

たくさんあって驚いた方もいると思いますが、実はこれはほんの一部で、

これの他にもひと月に10個以上の呼び名があります。

 

聞いたことあるかも?という月の異名もあれば、

全然聞いたことがないという月の異名もありますよね。

 

でも、どれも何か風流を感じる素敵な名前です。

 

日本では昔から風景や季節などを和歌にして詠む文化が昔からあったので

このような風流な月の読み方がたくさんあるのです。




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月の異名の由来は?

まず「異名」という言葉を辞書で調べると、

「本名や正式名称ではない呼び方、あだ名」という文章が出てきます。

 

つまり、上記で説明した「月の異名」はかなり格式あるような名前ですが

実は「あだ名」であって正式な呼び方ではありません。

 

昔の日本でも、正式な報告書などに記す時は数字+月の表記を使っていました。

 

では、数字の表記方法があるのになぜあえて月に異名なんかがついているのでしょう。

ここでは月の異名が生まれた由来についてみていきます。

 

睦月、如月などの月の異名は、日本の旧暦で主に使われていた異名です。

 

旧暦では二十四節気という1年を太陽の動きにより

24の区切りで分けた暦を使っていて、24の区切りそれぞれに名前があります。

 

「二十四節季なんて聞いた事がない」と思う方もいるかもしれませんが

ニュースなどでよく聞く「秋分」「冬至」「大寒」などは

この二十四節季の中にある季節の読み方なんです。

 

月の異名はその二十四節季を元に作られました。

 

月の異名は7世紀後半ばから8世紀後半(650年~750年)に作られたとされる

万葉集にもでてきますので、とても古い由来があると言えます。

 

日本人は昔から季節に名前を付けるのが好きだったので、

時代を経るごとにどんどん月の異名が増えていったのかもしれませんね。

月の異名の意味や由来は?

では次に、月の異名の一覧それぞれの意味や由来についてみていきます。

 

なお、月の異名は調べればたくさん出てきてしまうので、

今回は冒頭で説明した一番有名なそれぞれの月の異名の一覧をとりあげていきます。

 

・1月

睦月(むつき)の意味や由来

 

睦という字は「睦ましい(むつましい)」と読み、

「とても仲が良い」という意味を持っています。

 

お正月は親戚や友人と集まってワイワイ飲み会を開いたりしますよね。

1月はそう言った「仲が良い(睦ましい)人と集まる月」という由来から、

睦月と名付けられたとされています。

 

・2月

如月(きさらぎ)の意味や由来

 

如月の由来はいくつかあるのですが、メジャーな意味としては2つあります。

 

1つめは、中国で2月の事を「如月(じょげつ)」と呼ぶので

日本もそれに漢字だけ倣ったという説です。

 

2つめは、2月は寒く衣(洋服)を重ね着する季節という事で

衣を更に着重ねる→衣更着(きさらぎ)という事から名づけられたという説です。

 

・3月

弥生(やよい)の意味や由来

 

3月は草木が芽吹く時期です。

弥生の弥の字には「いよいよ」や「ますます」という意味があります。

 

さらに「生きる」という字を重ねる事により

春になり植物がどんどん芽を出していく様子を表したのが由来だとされています。

 

・4月

卯月(うづき)の意味や由来

 

4月は卯の花が咲くので卯月と名付けられたのが由来だとされています。

 

また、「う」は「初」・「産」という字も当てはまるので、

色んな事が始まったり産まれたりする月ということでうづきと

名付けられたという説もあります。

 

・5月

皐月(さつき)の意味や由来

5月は苗を植え始める月です。

 

その為5月は「早苗月(さなえつき)」とも呼ばれますが、

それが縮んで「皐月(さつき)」となったという説が有力です。

 

また「皐」の字には「神様にお供えする稲」という意味があるので

さつきのさにその字を当てたのではないかと考えられています。

 

・6月

水無月(みなづき)の意味や由来

 

6月は梅雨でむしろ雨(水)は多いはずなのに、

なぜ水無し月?と思う方も多いかもしれません。

 

水無月も梅雨が由来になっている説はかなり有力ですが

この「無」という字は今でいう「の」という意味で使われており、

分かりやすく書けば「水の月」という言葉になります。

 

また、旧暦と新暦は少し時期がずれており、

旧暦の6月というと今より少し時間が進んでいて梅雨が明ける頃にあたるので

梅雨がなくなって水が無くなる月というそのままの意味で

水無月と呼ばれているという由来の説もあります。

 

・7月

文月(ふみづき・ふみつき)の意味や由来

 

7月には七夕という行事がありますが、それとセットで

七夕の日の夜に書物を外に干して虫対策をするという風習があったのが

文月と呼ばれる由来になったとされています。

 

また、稲穂が膨らむ季節なので「穂含月(ほふみつき)」というのが縮んで

文月になったという説もあります。

 

・8月

葉月(はづき)の意味

 

今の新暦では8月は夏真っ盛りですが、旧暦では秋の季節になっています。

 

秋と言えば落ち葉ですよね。

ですから「葉が落ちる月」という意味で名付けられたとされています。

 

・9月

長月(ながつき)の意味や由来

 

旧暦の9月はだんだんと冬に近づき、

夜の時間が多くなってくる季節です。

 

つまり「夜が長くなる月」というのが長月の由来だとされています。

 

・10月

神無月(かんなづき)の意味や由来

 

旧暦の10月は、全国の神様が出雲大社に集合します。

 

なぜ集まるのかと言うと、簡単に言えば

出雲大社には日本全国の神様を束ねる更に偉い神様がいて、

その神様に会う為に1年に1回全国の神様が伺いを立てにやってくるのだそうです。

 

ですから10月は全国から神様がいなくなる、というのが

「神無月」の由来だとされています。

 

また、逆に神様が集まってくる出雲では10月は

「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。

 

・11月

霜月(しもつき)の意味や由来

 

旧暦では寒さがさらに増し、霜が降りて来る季節です。

「霜が降りる季節」という事が霜月の由来だとされています。

 

・12月

師走(しわす)の意味

 

師走の由来ははっきりしないのですが、

12月は年が果てる月です。

 

年が果てるというのを「年果つ(としはつ)」と略し、

それがさらに短くなって「しはす」、言いやすいように「は」を「わ」に変えて

「しわす」という呼び方になったのが由来とされています。

 

漢字の方はなぜこのように書くかと言えばこれは由来が古すぎて

今でもはっきりしません。




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月の異名に何か感じたら!①

月の異名は万葉集にも出てきます。

 

この万葉集というのは日本最古の和歌集で、作られたのは650年~750年の間です。

つまり今から1300年~1200年ほども前です。

 

和歌を詠んだ人は貴族から防人まで色々でまさに

「日本全国の人の声を集めた」と言っても過言ではありません。

 

月の異名に興味を持ったら、ぜひ昔の日本人が季節に乗せて

何を想っていたのか探索してみましょう。

 

こちらの万葉集の本は解説付きなので

今読むと分かりにくい和歌もきちんと意味が分かるようになっている

非常に読みやすい本です。

 

月の色々な異名と供に、きっと新しい発見があると思いますよ。

月の異名に何か感じたら!②

競技かるたにも使われている百人一首。

 

その百人一首の戦いを描いた「ちはやふる」という少女漫画は

ヒットし映画化もされました。

 

その漫画が面白かったのは勿論ですが、やはり昔の日本人が読んだ和歌というのは

今の日本人にも何か通じるものがあるからこそ流行したのだと思います。

 

そこで、嗜みのひとつとして百人一首を読んでみるのはいかがでしょうか。

 

こちらは漫画になっているのですぐ読めるほか、

百人一首がどういった意味の和歌なのかをひとつひとつ丁寧に説明してくれます。

 

覚えるまではいかずとも、なんとなく意味を知っていれば

ひとつの教養になりますよ。

関連記事:旧暦と新暦のずれや違い・関係は?いつから使われている?

月の異名に何か感じたら!③

枕草子は知らなくても「春はあけぼの」という言葉は

知っている方が多いのではないかと思います。

 

その有名な言葉で始まるのが枕草子です。

 

枕草子は清少納言が日々生活する中で感じた事を書き連ねていった、

今でいうエッセイ集みたいなものです。

 

言葉は難しいですが、書いてある事は今の私たちにも通じる所がたくさんありますよ。

 

枕草子にも月の異名が出てきますので昔の日本人の

「ちょっとイイと感じた事」「絶対許せないと思った事」など

面白い話を読みたい方はぜひ枕草子がオススメです。

 

こちらの本は現代語訳されているので読みやすくなっていますよ。




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関連記事:財布の使い始め寝かせる効果は?日数や金額・場所について詳しく解説!

最後に

月の異名は、呼び方は知っていても

「なぜその異名で呼ばれるか」は知らない方が多いのではないかと思います。

 

ですが月の異名はなんとなく決められて訳ではなく、長い年月の間で

ひと月ひと月が古くから伝わる日本の生活に馴染む事で

名付けられた事が分かったかと思います。

 

そう考えながら月の異名を読んでみると、なんとも言えない歴史の重みというか

人々の生活や風流を感じますよね。

 

数字表記の月の読み方も分かりやすくて良いですが、

たまには日本独自の月の異名も思い出して

少し物思いにふけってみてはいかがでしょうか。



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